【フェデラー最強説】

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以下、データは2019/12/31時点のもの



【生涯成績】

《生涯勝率 60%以上》
1ナダル83.22%
2ジョコビッチ82.69%
3フェデラー82.08%
4マレー77.45%
5デル・ポトロ71.73%
6ラオニッチ67.99%
7錦織圭67.96%
8ツォンガ67.74%
9ズベレフ66.17%
10D・フェレール66.07%
11ベルディフ65.17%
12ティエム65.01%
13チリッチ64.94%
14モンフィス63.77%
15バブリンカ63.35%
16メドベージェフ63.29%
17キリオス62.75%
18ガスケ62.70%
19チチパス62.65%
20バウティスタ・アグー62.53%
21イズナー61.72%
22ゴファン60.87%
23ディミトロフ60.20%

   
上位3人は変わらず。全体の集計でも記載しているが、ナダルフェデラーは勝率を上げている。ジョコビッチは去年と同率。
他の選手とは次元の違う道を歩んでいる。


4位のマレーは本当に単独の場所に居るという感じ。


デル・ポトロが70%に到達している4強以外の唯一の選手となっている。
続く60%台の中ではラオニッチ、錦織、ツォンガが上位だがこの辺は今回大きく数字を変えたわけではない。
これまでのキャリアの成果が数字に出ている状態といえるだろう。


今回最も数字を上げた選手はティエムだ。約2%の上昇で順位も上げてきている。



若手選手の中ではズベレフが最上位になっている。
初時登場のメドベージェフチチパスとの争いがここからどのような展開になっていくか楽しみだ。

 
今年引退の両功労者は非常に近い数字でのキャリアフィニッシュとなった。
ビッグ4の影に隠れながらも屋台骨のように活躍をしてくれた功績を大いに讃えたい。

その他、キャリアイメージから随分と勝率が低いと感じるのがバブリンカだ。
今年活躍を見せて勝率を上昇させたモンフィスよりも下になっている。


《生涯勝利数 500勝以上》
1フェデラー1237
2ナダル977
3ジョコビッチ893
4D・フェレール734
5マレー673
6ベルディフ640
7ベルダスコ546
8ガスケ538
9ロブレド533
10バブリンカ515
11チリッチ502


上位は不動だ。フェデラー1200勝を超え、ついにコナーズの記録をも視野に入れるほどになっている。

勝利数ということで上位勢はベテラン勢で締められているが、3強を除いたベテラン勢は数字の伸びは今一つだ。
本来もっと多く勝っているべきマレーバブリンカも足踏み状態となっている。


《生涯タイトル数 10以上》
1フェデラー103
2ナダル84
3ジョコビッチ77
4マレー46
5D・フェレール27
6デル・ポトロ22
7チリッチ18
 ツォンガ18
9バブリンカ16
 ティエム16
10ガスケ15
 イズナー15
12シモン14
13ベルディフ13
 アルマグロ13
15ロブレド12
 錦織12
17ズベレフ11
18クエリー10


ビッグ3以外で大きく数字を伸ばしたのはティエム
大きなタイトルはビッグ3が支配しているものの、獲得数はばらけてきているのでしばらくこの表は小康状態となるのかもしれない。



【グランドスラム成績】

《グランドスラム勝率》
1ナダル87.70%
2ジョコビッチ86.69%
3フェデラー86.02%
4マレー80.77%
5ツォンガ73.33%
6デル・ポトロ72.93%
7ラオニッチ72.81%
8バブリンカ72.36%
9チリッチ72.12%
10錦織圭71.43%
11ベルディフ70.53%
12D・フェレール69.71%
132ティエム69.23%
14モンフィス67.72%
15バウティスタ・アグー66.27%
16カチャノフ64.86%
17ロブレド64.85%
18ガスケ64.63%
19ゴファン64.20%
20ズベレフ64.00%
21K・アンダーソン63.96%
22イズナー62.81%
23ベルダスコ62.71%
24ディミトロフ61.46%
25シモン61.43%
26キリオス60.66%
27ベレッティーニ60.00%


ナダルの首位は変わらず。生涯勝率と合わせて2冠となっている。


ツォンガは相変わらず5位となっている。

上位勢の多くは多くの選手が生涯勝率に比べてグランドスラム勝率が高いが、特にチリッチバブリンカはその差が大きい。

若手ではカチャノフがその傾向を強く持っており、生涯勝率を10%近くも上回っている。
結果、ズベレフメドベージェフを抑えて若手の最上位となっている。
若手で60%台はカチャノフ、ズべレフとギリギリピッタリで滑り込んだベレッティーニのみだ。
メドベージェフは58%台、チチパスは56%台。まだこれからの選手である。


《グランドスラム勝利数 90勝以上》
1フェデラー357
2ジョコビッチ280
3ナダル271
4マレー189
5ベルディフ146
6D・フェレール145
7バブリンカ144
8ツォンガ121
9チリッチ119
10ベルダスコ111
11ロブレド107
 モンフィス107
13ガスケ106
14デル・ポトロ97
15F・ロペス96
16錦織95


歴代でも記録を作っているフェデラーがさすがに抜きん出ている。

ベルディフフェレールはここでも微量な差だ。
100勝間近の選手が3人いるということで今回表を90勝以上にした。



【コート別成績】

ハードコート勝率:上位20名》
1ジョコビッチ83.96%
2フェデラー83.55%
3マレー78.16%
4ナダル78.00%
5デル・ポトロ72.33%
6ラオニッチ68.77%
7ツォンガ68.41%
8メドベージェフ68.21%
9錦織圭67.85%
10デミノー66.33%
11モンフィス65.65%
12チリッチ65.54%
13キリオス65.45%
14ベルディフ64.99%
15ズベレフ64.77%
16バブリンカ63.77%
17D・フェレール63.49%
18イズナー62.83%
19バウティスタ・アグー62.80%
20チチパス62.50%

 
ジョコビッチが見事な成績で1位となっている。 もちろん2位のフェデラーも素晴らしい。フェデラーにはキャリアの長さがある。

若手では新顔のメドベージェフデミノーがトップ10入りを果たしている。
特にデミノーズベレフチチパスよりも上というのには驚きだ。


クレーコート勝率:上位20名》
1ナダル91.79%
2ジョコビッチ79.55%
3フェデラー76.11%
4ティエム75.14%
5錦織圭70.68%
6デル・ポトロ70.59%
7D・フェレール70.38%
8マレー69.93%
9ズベレフ69.81%
10バブリンカ66.67%
 チチパス66.67%
 ベレッティーニ66.67%
13ロブレド66.41%
14アルマグロ65.65%
14ツォンガ64.29%
16ラオニッチ64.00%
17ベルディフ63.71%
18ガスケ62.45%
19チリッチ61.86%
20ゴファン61.74%


いつもの定位置。数字が宇宙的過ぎてその凄さに感覚が麻痺してしまっている。


昨年78%台にまで落ちていたジョコビッチは少し回復し、80%復帰まであと一歩となっている。
フェデラーも今回は少し数字を上げている。


ティエムが75%に到達した。
ビッグ4以外で、コート種別75%以上というのはこのティエムの例が唯一となっている。貴重な記録だ。持続してほしい。

70%を記録している錦織、デル・ポトロ、フェレールの3人もさすがである。
14位のツォンガから19位のチリッチまでの5人はいずれもグラスコートの方が率が高い選手で
それでもここでランク入りしているのは総合力の高さを表しているといえるだろう。

ニュージェネレーションズではズベレフ、チチパス、ベレッティーニの3人はランク入りしているが
ハードコートで好成績を収めているメドベージェフデミノーはここでは振るわず、
前者は38%、後者は18%と今回の集計中でも最底数値の成績となってしまっている。


グラスコート勝率:上位20名》
1フェデラー87.38%
2ジョコビッチ84.07%
3マレー83.59%
4ナダル78.02%
5ベレッティーニ72.22%
6バウティスタ・アグー70.457%
7デル・ポトロ70.18%
8チリッチ70.10%
9ラオニッチ70.00
10ツォンガ68.92%
11ベルディフ68.37%
12ガスケ67.31%
13イズナー67.12%
14カチャノフ66.67%
15F・ロペス65.32%
16クエリー64.15%
17カルロビッチ63.25%
18ズベレフ63.16%
19D・フェレール62.86%
20錦織62.50%


フェデラーが1位は変わらず。
今回はジョコビッチが2位に上がったが、これによりジョコビッチは一番率の高いコートがハードからグラスに変更となった。
ビッグ4のうち3人がグラスを一番得意としていることになる。

グラスコートは試合数も少なく、特にキャリアの浅い選手の場合は極端な数字が出ることも想像のうちではあるが、
今回の集計でかなり驚いた結果にベレッティーニのグラス勝率がある。まさかビッグ4の次に位置するとは。
その下のバウティスタ・アグーも相変わらずの意外な数字の高さが印象的だ。
F・ロペスと同様、スペイン、イタリアのような南欧選手はグラスに弱いというのは今では通用しない常識となっている。


インドアコート勝率:上位20名+1》
1フェデラー80.98%
2マレー79.21%
3ジョコビッチ78.35%
4デミノー72.00%
5デル・ポトロ71.01%
6錦織圭70.80%
7ツォンガ70.09%
8ナダル70.08%
9チチパス67.39%
10ラオニッチ67.00%
11モンフィス66.84%
12チリッチ66.12%
13モンフィス66.06%
14メドベージェフ65.57%
15ディミトロフ64.81%
16ゴファン63.72%%
17ガスケ62.80%
18ソック62.30%
19バグダティス61.97%
20ベルディフ61.47%
21D・フェレール60.23%

今年度より集計方法を変えた項目である。インドアコート全体の数字となっている。


フェデラーがグラスに続き2冠を達成している。80%を上回っているただ一人の選手だ。

グラスのベレッティーニと同じでインパクト大なのがデミノーの4位という記録だ。
キャリアが少ないので今後大きく数字を変動させる可能性はあるが、注目したい数字と言える。
デミノーはハードでも大会数字を記録しているが、クレーは上述の通り18%で、グラスも40%とかなり極端な成績となっている。
ベレッティーニはそれとは全く逆で、クレーとグラスが好成績であるものの、ハードとインドアはいずれも47%台だ。

他に若手では2019年の後半に印象的な成績を収めたチチパスとメドベージェフが好成績を収めている。
ズベレフもランク外ではあるものの60%で22位と悪くはない。

19位には今年引退を表明しているバグダティスが入っている。
20位と21位に同じく今年で引退のベルディフフェレールがおり、
3人揃えてあげたかったので敢えて表を21位までにした。


【各種データ】

《タイブレーク勝率:上位15名》
1フェデラー65.29%
2ジョコビッチ63.99%
3ラオニッチ61.89%
4/マレー61.85%
5ナダル61.13%
6デミノー60.71%
7イズナー60.57%
8メドベージェフ60.26%
9錦織圭59.24%
10キリオス59.12%
11ズベレフ58.80%
12チチパス58.43%
13デル・ポトロ58.36%
14ツォンガ58.35%
15モンフィス57.01%


フェデラーの1位は変わらず。

 
ジョコビッチマレーの間に今回はラオニッチが入った。
一方で非常に高い数値の持ち主であったイズナーは順位を下げてしまっている。

そしてイズナーの上に来たのが、またもデミノーだ。
ニュージェネレーションズはほかにもランク入りをしているが、デミノーの印象はずば抜けている。
こちらも変動の大きな数字であるため今後の展開を楽しみにしたい。
因みに、ニュージェネレーションズの中では、シャポバロフ、カチャノフ、ルブレフなどは50%を切っている。

《5セットマッチ成績:上位10名》
名前勝利敗戦勝率
1ベレッティーニ 3 0 100%
2錦織圭 23 6 79.31%
3ロブレド 17 5 77.27%
4ジョコビッチ 30 10 75.00%
 ゴファン 12 4 75.00%
6ベルディフ 21 9 70.00%
7プイユ 9 4 69.23%
8F・ロペス 24 11 68.57%
9ズベレフ 13 6 68.42%
10マレー 23 12 65.71%
11ナダル 22 12 64.71%
12バウティスタ・アグー 22 12 64.71%
13チリッチ 30 17 63.83%
14D・フェレール 23 14 62.16%
15フォニーニ 20 13 60.61%

今回の集計は至るところでデミノー、ベレッティーニ祭りになっているではないか。
実のところどの数値も母数が少ないからこその結果ではあるのだが、こうもインパクトを強めてくれると嬉しくなる。
これら若い選手たちの今後の活躍に期待しよう。


さて、実質5セット王の座に輝いたのは錦織だ。試合数も立派で歴史的に見ても屈指の5セットの名手といえる。
ここ数年、ロブレド、ジョコビッチと王座を争っていたが久々に奪還した形となった。


ロブレドが5セットマッチの記録を作って一躍トップに躍り出たのは実にもう5年前のことだ。
ここ3年は5セットマッチの試合をしておらず、数字は変わっていない。
錦織が上に出たのはロブレドが落ちるのを待ったのではなく自分の力で上に行ったということになる。

今回の新顔としてプイユの名が登場している。また、も好成績だ。
ズベレフはグランドスラムで期待通りの結果が出ないことから5セットマッチに弱いのではないかという憶測もあったが、
実はフルセットマッチにかなり強いことになる。そしてキャリアにしては5セットマッチの回数が多いのも特徴だ。

いつものように低調な記録にも触れよう。
デミノー:2勝3敗(40.00%)
ルブレフ:2勝3敗(40.00%)
イズナー:11勝19敗(36.67%)
チチパス:1勝2敗(33.33%)
カルロビッチ:9勝20敗(31.03%)
カレーニョ・ブスタ:4勝9敗(30.77%)
メドベージェフ:0勝5敗(0%)

若い選手が何人もランク入りしているのが目立つ。
これも母数が少ないのが大きな原因と言えるが、最下位で0勝のメドベージェフが5敗もしているのは気になる。
今後グランドスラムで勝つことが期待される選手なだけに5セットマッチの勝率も上げていかなくてはいけないだろう。


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