【その他データ集】 ※青字の選手は1968年以降の成績。データ不足のため参考値扱いとする。
現役 2019/12/31現在
【タイ・ブレーク勝率】
精神力を必要とするタイ・ブレーク。この数値が高ければ、強さの印象も強烈である。
| フェデラー |
65.29% |
| アッシュ | 64.26% |
| ジョコビッチ |
63.99% |
1 | ゴメス | 63.54% |
| ニューカム | 63.28% |
2 | サンプラス | 62.84% |
3 | ロディック | 62.17% |
| ラオニッチ |
61.89% |
| マレー |
61.85% |
4 | マッケンロー | 61.64% |
| ナダル |
61.13% |
| デミノー |
60.71% |
| イズナー |
60.56% |
5 | レンドル | 60.45% |
| メドベージェフ |
60.26% |
6 | ナルバンディアン | 60.09% |
7 | エドバーグ | 60.00% |
8 | ムスター | 59.71% |
9 | ベッカー | 59.65% |
| 錦織 |
59.24% |
10 | F・ゴンザレス | 59.14% |
| キリオス |
59.12% |
11 | シュティッヒ | 59.01% |
12 | リオス | 58.93% |
13 | クーリエ | 58.92% |
| ズベレフ |
58.90% |
13 | ラウル・ラミレス | 58.55% |
| チチパス |
58.43% |
14 | パナッタ | 58.39% |
| デル・ポトロ |
58.36% |
| ツォンガ |
58.35% |
| トム・オッカー | 58.21% |
15 | コナーズ | 58.18% |
16 | ブルゲラ | 58.11% |
17 | エドモンドソン | 58.00% |
1990年全仏覇者アンドレス・ゴメスがサンプラスを抑えて1位である。
ゴメスってそんなに強かったのか?
ゴメスが優勝した1990年の全仏は、レンドルがウィンブルドンに照準を合わせるために欠場、
ビランデルも欠場という状態で開催された。
しかも一回戦で、第1シードエドバーグと第2シードベッカーが相次いで敗れるという波乱の幕開け。
結局決勝は第3シードアガシと第4シードゴメスの顔合わせとなったわけだが、
どちらかといえば、強かったからゴメスが勝ったというよりも、
本命のいない間に、隙をついて優勝してしまったというような印象だった。
実に15年を経た今、ゴメスに謝罪したい気分だ。
本命サンプラスは2位。他、ロディック、マッケンロー、レンドル、ナルバンディアン、エドバーグが60%に達している。
その他では、ベッカー、シュティッヒのようにサーブに自信があり、リターンも優れている選手や
ムスター、リオス、クーリエといったNo.1経験者が続いている。
現役ではフェデラーが驚異の65%を記録している。
それに匹敵するほど高かったイズナーは随分と数字を下げてしまった。60%を維持できているのは十分凄いのだが。
昨年最もタイブレーク勝率の高かった選手であった錦織圭はあまり活躍できなかったこともあり少し数字を落としてしまった
・・・デミノー、あなた、ここにも??イズナーより上じゃないっすか!!
何ということでしょう。他にもメドベージェフ、ズベレフ、チチパスと新しい顔ぶれが次々と登場してくれています。
この項目はこういう思いもよらない数字が出てくれるので非常に面白いですね。
勝率だけでは新しい選手を集計に入れても上位に変化がないのですが、これであれば入れがいがあるというものです。
【連勝記録】
| 名前 | 連勝記録 | 達成年 |
| ビラス | 46 | 1977 |
| レンドル | 44 | 1982 |
| ジョコビッチ | 43 | 2011 |
| マッケンロー | 42 | 1984 |
| ボルグ | 41 | 1980 |
| フェデラー | 41 | 2007 |
| ムスター | 35 | 1995 |
| ナダル | 32 | 2008 |
| コナーズ | 30 | 1978 |
| サンプラス | 29 | 1994 |
| クレルク | 28 | 1981 |
| マレー | 28 | 2017 |
| アガシ | 26 | 1995 |
| ナスターゼ | 25 | 1973 |
| クーリエ | 25 | 1992 |
ATPツアーでの連勝記録。
1位ビラスと6位ムスターはクレーコートでのみ樹立した記録。
別にボルグには35連勝、レンドルには31連勝がある。いずれも複数コートにまたがっての記録なので凄い。
2007年、現役のフェデラーがビラスの記録更新に挑んだが、残念ながら達成はならなかった。
フェデラーは2005年にも35連勝を達成している。
そして2011年、年初からすっ飛ばしたジョコビッチが更にビラスまであと一歩
というところまで迫ったがこれも残念ながら達成はならなかった。
※連勝記録は、集計方法や参考にするデータによっていくつか別の記録も存在しうる。
当サイトでは以前にブログ内で考察を行っているので興味のある方は参照されたい。
・1)【ボルグの連勝記録について】(2007/3/5)
・2)【ビラスの連勝記録について】(2007/3/6)
《フェデラーの前人未到の記録》
2003年から2005年にかけて、フェデラーは決勝で24連勝という前人未到の記録を打ち立てた。
それ以前の記録はボルグとマッケンローによる12連勝だったから、驚くべき大幅な記録更新となった。
フェデラー自身でも今後これに迫るのは至難の業だといえるだろう。
参考までに2005年から2006年にかけてナダルが14連勝を達成している。今のところ2位の記録ではないだろうか。
【コート別連勝記録】
《ハードコート》
| 名前 | 連勝記録 | 達成年 |
1 | フェデラー | 56 | 2006 |
2 | フェデラー | 36 | 2007 |
3 | ジョコビッチ | 35 | 2011 |
4 | サンプラス | 34 | 1994 |
| サンプラス | 34 | 1997 |
6 | レンドル | 31 | 1986 |
2006年に記録を作っているフェデラーだが、2006-07年にかけて2位の記録も作っている。
2011年にはジョコビッチがサンプラスの2つの記録を抜いて3位にランクインを果たした。
2009年から現役選手に関してはアウトドアハードとインドアハードを区別した集計を行っているが、
連勝記録はあくまでもコート別で語られるのが一般的であるため、ここではインドアハードも含めた数字となっている。
《クレーコート》
| 名前 | 連勝記録 | 達成年 |
1 | ナダル | 81 | 2007 |
2 | ビラス | 53 | 1977 |
3 | ボルグ | 46 | 1979 |
4 | ムスター | 40 | 1995 |
5 | ナスターゼ | 38 | 1973 |
5 | ムスター | 38 | 1996 |
ナダルの連勝記録は81にまで達した。
コート別の連勝記録としても最高の数字となった。
《グラスコート》
| 名前 | 連勝記録 | 達成年 |
1 | フェデラー | 65 | 2008 |
2 | ボルグ | 41 | 1981 |
3 | マッケンロー | 23 | 1982 |
3 | サンプラス | 23 | 1996 |
3 | サンプラス | 23 | 2000 |
6 | コナーズ | 22 | 1983 |
グラスコートは大会数が少ないため更新に時間がかかる。
フェデラーは6年がかりでこの記録を更新することに成功した。
《カーペットコート》
| 名前 | 連勝記録 | 達成年 |
1 | レンドル | 66 | 1983 |
2 | マッケンロー | 65 | 1985 |
3 | レンドル | 31 | 1986 |
4 | コナーズ | 25 | 1974 |
5 | マッケンロー | 24 | 1978 |
カーペットの大会は更に数が減っているだけに
今後更新の可能性は低い。
※カーペット連勝記録についても別の記録があるようで
それについての考察も過去にブログ内で行っている。
・【カーペット連勝について】(2007/5/17)
(ナダルのローマ優勝を取り上げた際の付属記事です)
2009年から現役選手に関してはカーペットとインドアハードを合わせた集計を行っているが、
連勝記録はあくまでもコート別で語られるのが一般的であるため、ここではインドアハードは含めない。
【ランキング1位在位週】
| フェデラー | 310週 |
| サンプラス | 286週 |
| ジョコビッチ | 275週 |
| レンドル | 270週 |
| コナーズ | 268週 |
* | ナダル | 205週 |
| マッケンロー | 170週 |
| ボルグ | 109週 |
| アガシ | 101週 |
| ヒューイット | 80週 |
| エドバーグ | 72週 |
| クーリエ | 58週 |
| クエルテン | 43週 |
| マレー | 41週 |
| ナスターゼ | 40週 |
| ビランデル | 20週 |
| ロディック | 13週 |
| ベッカー | 12週 |
| サフィン | 9週 |
| フェレーロ | 8週 |
| ニューカム | 8週 |
| カフェルニコフ | 6週 |
| ムスター | 6週 |
| リオス | 6週 |
| モヤ | 2週 |
| ラフター | 1週 |
* 2019/12/31現在継続中
上位陣の200週超というのは素晴らしい。並大抵の記録ではないだろう。
ただ、サンプラスの記録については、同時代の他の選手たちの不甲斐なさも指摘しておきたい。
他の選手たちは、サンプラスがあまりに強くて歯が立たなかったというよりも、
サンプラスと当たる以前に手軽にボコボコ負けていた感じで、
誰が勝ち上がるのかはその時の調子によって決まるという状態だった。
その中でもしっかり勝ってたサンプラスはやはり凄いということになるのだが、
2位、3位争いを誰がやってるのかわからないという、テニス界全体としては、かなりお粗末な状態だったのも事実だろう。
少なくともコナーズ、レンドル時代には2位、3位の選手というのが存在していた。
もっとも、サンプラスは誰が相手でも勝てるテニスをしていたので、
仮に2位、3位の選手がしっかりいたとしてもサンプラス本人のキャリアには揺るぎはなかっただろうが。
この中で1年間通じてNo.1をキープし続けたことのある選手は以下のようになっている。
コナーズ(3回)、レンドル(2回)、サンプラス(2回)、ヒューイット(1回)、フェデラー(3回)、ジョコビッチ(1回)。
1999年にはサンプラス、モヤ、カフェルニコフ、ラフター、アガシと実に5人のNo.1が生まれている。
2018年はナダル、フェデラー、ジョコビッチの3人がNo.1に就任しているが、
フェデラーから始まる長い3強時代(マレーも含めると4強時代)に入ってから、
同じ年に3名のNo.1が生まれるのは初めてのことであった。
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