サリエーリ音楽塾 サリエーリ音楽塾 コラム

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ショパンの別れの曲

今度はショパン別れの曲をお聴き下さい。
その1

これもよく知られた作品です。
この曲はショパンの練習曲集の中の一曲です。
練習曲というと一般的には指の運動のために書かれたものなので
テクニカルで急速なものになります。
そこへいくとこの曲は練習曲という感じがしません。

しかし、実はこの曲にはオリジナルというものがあります。
ショパンの最初の発想では以下のようなテンポでした。
その2

どうでしょう。
これならば練習曲といわれても納得がいきます。
ただし「別れ」という詩的な意味合い、
感情的な意味合いが薄れているのも事実です。

別れの曲っぽいのは前者ですが
練習曲っぽいのは後者ということになります。

因みにショパンの練習曲には
別れの曲というタイトルの曲がもう一つあります。
参考までにどうぞ。
その3


紆余曲折の末、ショパンは我々のよく知ってる
緩やかなテンポを決定稿としました。
ただしそれもかなり悩んでのことでした。

最終的には、練習曲というタイトルであれ
テクニック以上に感情や芸術性を重視した
ということになるのでしょうか。


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