【フェデラー最強説(仮)】
※フェデラー最強説はリニューアルしました。
新しい【フェデラー最強説】はこちら
このページのデータは2007年末のままとなっています。
当サイトは、レンドルを始めとする引退選手をメインに扱っている。
しかし、このようなデータ分析ページの場合、やはり現役選手も扱っていかないと、
内容もストップしてしまうし、面白さにもかけることになるだろう。
特に最近は、ロジャー・フェデラーがどんどん記録を塗り替えているため、
リアルタイムでデータ変化を見ていくのも悪くないように思う。
私にとって、レンドルはたしかに永遠のヒーローだが、
それ以上の記録を残す選手に現れてほしくないということではない。
むしろ、大選手たちの記録を知っているからこそ
新たな記録が生み出されたときにそれを賞賛することが出来るのではないだろうか。
いつの日か、【フェデラー最強説(仮)】の(仮)が取れて、
【レンドル最強説】のほうに(旧)とかがつくようになるかもしれない。
その様をじっくりと見届けていくのも、今後の楽しみの一つだといえる。
【ニューボールズ】
西暦2000年になると、男子テニス界には、次々と若い選手が台頭してきた。
マスコミはそれら若い選手たちを「ニューボールズ」と呼んだ。
ここではそれら将来を嘱望される選手たちのうち、80年代の生まれでランキング1位経験のある5人
フェデラー、ヒューイット、ロディック、サフィン、フェレーロ
と、2005年に大ブレークしたナダルを加えた6人を取り上げることにした。
【選手紹介】(フェデラー、ヒューイット、ロディック、サフィン、フェレーロ)
※今後、優れた結果を残す選手が現れたらその都度追加していきたいと思う。
候補:ナルバンディアン、ガスケ、マレー、バグダティス、ジョコビッチ等
【各種データ】
該当選手の主なデータを一覧表にした。
歴代記録との比較や、より詳細なデータなどは、
メインページ【レンドル最強説】のデータ分析や、その中の【収集データ】を参照。
《生涯成績》(2007/12/3現在)
名前 | 勝 | 敗 | 勝率 | 優勝 |
フェデラー |
551 | 134 |
80.44% | 53 |
ナダル |
253 | 66 |
79.31% | 23 |
ロディック |
410 | 130 |
75.93% | 23 |
ヒューイット |
466 | 150 |
75.65% | 26 |
フェレーロ |
365 | 190 |
65.77% | 11 |
サフィン |
379 | 221 |
63.17% | 15 |
混戦となったフェデラーとナダルの勝率争いだが、
辛うじてフェデラーがナダルを押さえトップの座をキープしている。
ヒューイットとロディックも互角の争いをしており、抜きつ抜かれつの展開を見せている。
2006年初めまで2人がフェデラーより上だったのというのは意外なデータであろう。
それにしてもサフィンの勝率はいまだに低迷を続けている。
歴代の1位経験者では、ラフターの65.40%が最低勝率だったのだが、サフィンは更にそれを下回っている。
※ブログ内にてフェデラーが500勝を達成した際に
過去選手との比較を行っているので、興味がおありの方はご参照を。
・【500勝達成比較】(2007/5/7)
《グランドスラム成績》(2007年全米終了時点)
名前 | 勝 | 敗 | 勝率 | 優勝 |
フェデラー |
138 | 22 |
86.25% | 12 |
ナダル |
56 | 12 |
82.35% | 3 |
ヒューイット |
111 | 35 |
76.03% | 2 |
ロディック |
83 | 27 |
75.45% | 1 |
サフィン |
84 | 30 |
73.68% | 2 |
フェレーロ |
79 | 30 |
72.48% | 1 |
フェデラーの1位は文句なし。特にここ数年の成績は際立っている。
生涯勝率ではまったく振るわなかったサフィンがここでは健闘している。
むしろ、この選手の力から言えば生涯成績のほうが低すぎるのだが。
ナダルは今後他のグランドスラムでの活躍にも期待したい。
《グランドスラム早期敗退率》(2007年全米終了時点)
名前 | 出場数 | 敗退数 | 敗退率 |
フェデラー |
34 | 10 | 29.41% |
ヒューイット |
37 | 14 | 37.84% |
ナダル |
15 | 6 | 40.00% |
ロディック |
34 | 16 | 47.06% |
サフィン |
27 | 16 | 59.26% |
フェレーロ |
31 | 20 | 64.52% |
ここでは、4回戦に進出できなかった場合を早期敗退として計算。
さすがにどの選手も先人たちの数値には遠く及ばない。
ボルグの11%などはいくらなんでも例外的かもしれないが、
20%台に抑えることができれば大選手の仲間入りを果たしたことなるだろう。
そして今回遂にフェデラーが30%の壁を突破することに成功した。
ナダルもこれからの選手なので今後の数値を楽しみにしたい。
気がかりなのはサフィンとフェレーロで、集計のたびにガンガン数値を悪化させている。
《コート別成績》(2007/12/3現在)
名前 |
ハード |
クレー |
グラス |
カーペット |
フェデラー |
83.25% |
73.91% |
86.42% |
71.79% |
ヒューイット |
76.66% |
68.14% |
81.00% |
73.08% |
ロディック |
77.17% |
67.02% |
83.82% |
71.88% |
サフィン |
62.68% |
61.80% |
55.56% |
69.61% |
フェレーロ |
59.24% |
74.31% |
61.76% |
50.00% |
ナダル |
71.22% |
91.10% |
73.08% |
25.00% |
テニスの基本ともいうべきハードコートでフェデラーがトップに立っている。
グラスコートでもフェデラーが文句なしの1位。
クレーコートではナダルが際立つ勝率をみせている。90%というのはちょっと過去にもない数字ではないだろうか。
現在カーペットで行われる大会は数少ない。特にナダルは2勝6敗という数字なのであまり参考にならない。
《5セットマッチ成績》(2007/12/3現在)
名前 | 勝 | 敗 | 勝率 |
フェデラー |
10 | 10 | 50.00% |
ヒューイット |
24 | 10 | 70.59% |
ロディック |
9 | 9 | 50.00% |
サフィン |
23 | 11 | 67.65% |
フェレーロ |
18 | 11 | 62.07% |
ナダル |
8 | 3 | 72.72% |
試合数は少ないがナダルが優秀な成績をみせ、このメンバーの中ではトップとなっている。
一方、50%というフェデラーの数字は、競り合いに強いと思わせる王者としては意外な数字だといえる。
ヒューイットも70%を記録している。この選手も集中力、精神力で戦う選手なので納得できる結果だ。
他に秀抜な数値を残しているのがサフィンだ。
試合に集中せずに敗退してしまうことの多いサフィンだが、さすがに5セット目ともなれば集中しきっているということだろうか。
因みにこれまでの歴代記録は、1位がボルグ(28-4 85.71%)、2位がクリックステイン(28-9 75.68%)である。
《対戦成績》(2007/12/3現在)
| フェデラー | ヒューイット | ロディック | サフィン | フェレーロ | ナダル | 合計 |
フェデラー |
- | 13-7 | 15-1 | 8-2 |
9-3 | 6-8 | 51-21 |
ヒューイット |
7-13 | - | 6-3 | 6-6 |
6-3 | 4-3 | 29-26 |
ロディック |
1-15 | 3-6 | - | 4-3 |
3-0 | 1-2 | 12-26 |
サフィン |
2-8 | 6-6 | 3-4 | - |
5-6 | 0-1 | 16-25 |
フェレーロ |
3-9 | 3-6 | 0-3 | 6-5 |
- | 1-5 | 13-28 |
ナダル
| 8-6 | 3-4 | 2-1 | 1-0 |
5-1 | - | 19-12 |
ここしばらくフェデラーvsナダル以外の組み合わせがほとんどなかったが、
2007年に入ってから多くの対戦が組まれている。
今後更に多くを期待したいが、そのためには特に不調が続いているフェレーロ、サフィンの奮起を願いたい。
【折れ線グラフ】
フェデラーの数値の上昇度合いを折れ線グラフで表してみた。
《年度別生涯勝率》
このページで取り上げてるニューボールズ6人の勝率の移り変わり(2000年以降)。
フェデラーがヒューイットとロディックをじわじわと追い上げてきたのがわかる。
そしてナダルの急激な伸び!
《生涯勝率2005年以降》
フェデラーの2005年以降の細かい変化を3ヶ月単位で表したもの。
80%以上の4選手とフェデラーにとってアイドルだったサンプラス、ベッカー
そして、アガシを比較対象に選んだ。
こうして見るとコナーズとサンプラスの間に随分大きな差がある。
フェデラーの数値はいよいよコナーズに接近してきている。
《グランドスラム勝率》
トップのボルグと、フェデラーのアイドルであるサンプラス、ベッカーを比較対象に選んだ。
生涯勝率以上の伸びを見せている。
サンプラスを抜き去ったフェデラーの成績は見事と言えるが、
更なる高みにいるボルグという選手は一体どれほど勝ち続けていたというのか。
《コート別勝率》
2000年以降のフェデラーのコート別勝率
試合数が多く、勝率のメインといえるハードコートで安定した伸びをみせているのがさすがである。
ただし、ウィンブルドン連覇を開始した2003年からはグラスコートが最も得意なコートになっている。
クレーコートの上昇は最も劇的で、キャリア初期の10%台を70%にまで引き上げた。
現在最も勝率の低いカーペットだが、始めの頃は最も高かったというのが面白い。
ただし、別に苦手としているわけではないので今後再逆転もありうるだろう。
【現役選手暫定ポイント】
当サイトの【総合結果】では現役選手は対象になっていない。
しかし、今の時点で現役選手を強引に当てはめていくと
どのような順位になるのだろうか。
ここでは、その暫定順位を算出してみたいと思う。
ポイントは、例えば1位と2位の間だったら「9.5」とし、
1位と2位の間に2人いたら「9.5」「9.25」、
3人いたら「9.75」「9.5」「9.25」のように割り当てていくこととした。
厳密にポイントを割り当てれば多少の変化もあるかもしれないが、
暫定ということでご勘弁願いたい。
そしてその結果が以下の表である。
【暫定総合結果】(2007年終了時点)青色表示の選手は1968年以降の成績
| 名前 | ポイント |
1 | レンドル | 138.00 |
2 | コナーズ | 129.00 |
3 | マッケンロー | 123.00 |
4 | ボルグ | 115.00 |
5 | フェデラー | 106.00 |
6 | サンプラス | 99.00 |
| レーバー | 86.50 |
7 | アガシ | 63.00 |
| ニューカム | 59.00 |
| アッシュ | 57.25 |
8 | ベッカー | 56.00 |
9 | エドバーグ | 51.00 |
10 | ビラス | 51.00 |
| ローズウォール | 47.50 |
11 | ナダル | 37.00 |
12 | ヒューイット | 24.50 |
13 | ロディック | 23.50 |
14 | ビランデル | 22.00 |
15 | ナスターゼ | 21.00 |
16 | ムスター | 15.00 |
17 | ジョコビッチ | 15.00 |
18 | シュティッヒ | 12.00 |
19 | ゴメス | 10.00 |
20 | バグダティス | 10.00 |
21 | ゲルライティス | 8.00 |
22 | クーリエ | 7.00 |
フェデラーがサンプラスを上回った。
もう驚くことではないのかもしれない。
現役選手のデータの多くに関してはコート別勝率など、
今後大きく変化する値が入っているので参考程度にしかならないのは事実だろう。
それでもナダル、ロディック、ヒューイットの3人はフェデラーほどではないとはいえ
歴代の選手たちと比べても遜色のない場所まで来ているという見方をしても問題はないように思える。
ジョコビッチとバグダティスに関してはそれぞれタイブレークとカーペット勝率で稼いだもので
まだまだ実績どおりのランクインとはいえない。
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