【レンドル最強説 更新履歴(旧)】
【2006年1月〜2006年3月】
現在の更新履歴に戻る
●2006/3/17
【雑記:インディアンウェルズ ベスト8】
ベスト8が出揃いました。
フェデラーvsリュビチッチ(過去の対戦成績:8-3)
ニエミネンvsスリチャパン(過去の対戦成績:3-1)
ブレークvsアンドレエフ(過去の対戦成績:3-0)
ナダルvsバグダティス(過去の対戦成績:0-0)注目!!
早速、フェデラーvsリュビチッチ結果が出ています。
「6-2 6-3」でフェデラーの圧勝でした。
フェデラーは、圧勝するときにはどんな相手でも一気に片付けます。
今回のリュビチッチもそうですが、そこそこの強敵と思われる場合でも関係ありません。
去年のマスターズでのガウディオ戦「6-0 6-0」が思い出されます。
しかし、実はフェデラーは、常に圧勝する選手ではありません。
2004年に最強になってからも、苦戦を乗り越えて勝ち上がった試合は多くありました。
今大会でも、3回戦で最初のセットを取られるという苦戦を経験しています。
しかし、混戦となった時に集中力を発揮するのがフェデラーの強さです。
最近は、下位選手を相手にスコアがもつれたりすると全て「苦戦」にされてしまいます。
たしかにそうなんですが、フェデラーにとってはそう珍しいことじゃありません。
元々フェデラーはそういう試合を勝ってきた選手なんです。
誰が相手でも圧勝するし、誰が相手でも苦戦する。
しかし最終的に勝っている。それがフェデラーなのです。
また、フェデラーは「完敗しない」という特性を発揮しています。負けるときはほとんどが接戦です。
ランキング1位を獲得した2004年以降、完敗と呼べる試合はただ一つ、
2004年マイアミでのナダル戦のみといえます。
この時は両者最初の顔合わせで、スコアは「3-6 3-6」でした。
そのほかにもストレート負けはありますが、大差をつけて敗れたのはこれだけです。
こうしてみると、初対戦のときからナダルはフェデラーの対抗馬たりうる存在だったのだと言うことができます。
●2006/3/16 その2
【雑記:アンディ・ロディック】
昨日のヒューイットに続いてロディックを取り上げます。
ロディックも低迷が続いている選手です。
厳密には低迷という言い方は正しくないのかもしれません。
というのも、2003年にランキング1位を獲得して以降、
2004年は2位、2005年は3位で終了という充分な成績を収めているからです。
特に去年の年間勝率はこれまでで最も良く、
フェデラー、ナダルの2人があまりにも良過ぎたために活躍が消されてしまったのだと言えなくもないのです。
一時頂点を極めながら、その後確実に力を落としてしまったヒューイットとは状況が違うと言えます。
ロディックの登場はあまりにも衝撃でした。
それまでの誰をも凌駕する強烈なサーブ。それでいて守備力が高くレシーブゲームで抜群に強い。
パワーで押すだけのプレーかと思いきや、フルセットを最後まで戦う粘りのテニスを披露。
正にサンプラス、アガシ、チャンの全ての要素を併せ持った選手であり、
サフィンと並んでこれこそが21世紀のテニスの形だと思わせたものでした。
そのような選手なので、2003年に1位になった時、このままずっとトップに君臨し続けるだろうと言われました。
当然のことながら、2位や3位では周囲も満足しないし、肝心の本人も満足することはないでしょう。
やはり1位であってこそのロディックなわけで、その他の順位、例えば現在の、
トップにかなり差を開けられた状態での3位などというのは、本来のあるべき姿ではないのです。
ロディックは基本能力が非常に高いのですが、パワーに頼りすぎるプレーが目立ちます。
フェデラーを苦手として、その対策に悩んでいるとしながらもいまいち変化が見られないのも事実です。
ちょっとした緩急やアングルショットを織り交ぜるだけでも随分違う気がするし、
もっとネットプレーを取り入れるなどアクセントを加えてもいいと思います。
辿っているキャリアを比較した場合、
ヒューイットがクーリエ、サフィンがイバニセビッチなら、ロディックはクライチェクを思わせます。
クライチェクもその才能を高く評価され、基本能力ではサンプラス以上だと言われていました。
しかし、ショットにどんどん磨きをかけていったサンプラスに比べ、
クライチェクは最後まで能力の高い選手であり続けましたがプレーに変化がなく、
強いはずなのに頂点を極めることはありませんでした。
ロディックは1位を経験していますが、まだ頂点に達したとは言えません。
パワーだけでは勝てない時代だからこそ、パワーのある選手が頂点に達することには意味があります。
その選手は、力と技を兼ね備えた総合力最高の選手であるといえるからです。
ロディックにはその資格が充分です。
しかし、今のところは、なんともフェデラーの壁が分厚くて仕方ないようです。
●2006/3/16
【雑記:インディアンウェルズ4回戦】
インディアンウェルズでは4回戦が行われています。
フェデラーvsガスケはフェデラーの貫録勝ち。
注目のバグダティスvsベルディヒはバグダティスが勝利しました。
ノーシードのスリチャパンがナルバンディアンを破る大健闘を見せています。
ナルバンディアンは安定感が武器のようでいて、意外と勝ちきれないことが多いですね。
第3シードのロディックはアンドレエフに敗れました。
最近はヒューイットとセットで語られることの多いロディックですが、
いつも同じようなところで負けるので仕方のないところです。
今のところランキングは第3位ですが、1、2位との差は大きく、また4位以下とは僅差になっています。
幸い今回は、すぐ後ろにつけている4位のナルバンディアンも同じラウンドで敗れたのでランキング変動はありません。
しかし、その下にもダンゴ状態で選手が続いています。
何かのきっかけで、いつするすると後退していくかわかりません。
4回戦にはまだグロージャンvsナダルという非常に楽しみな対戦も残っています。
●2006/3/15 その4
【更新履歴:歴代優勝者一覧修正】
歴代優勝者一覧を修正しました。全面的な修正です。
同一選手でも表記が定まってなかったり、選手名が間違っていた部分がありました。
一番大きな間違いは、1921年の全米準優勝者です。
1920年から1925年までチルデンが全米6連覇を達成しましたが、
今までは、その全てで決勝の相手がウィリアム・ジョンストン(William Johnston)としていました。
実は今、ネット上の多くの資料でもやはりジョンストンと表記されています。
何の迷いもなくジョンストンでいいのかと思ってしまっていました。
しかし、それは誤りでした。正確にはウォレス・ジョンソン(Wallace Johnson)です。
ウィリアム・ジョンストン(William Johnston)ではなく
ウォレス・ジョンソン(Wallace Johnson)なのです。
それも1921年だけ。
この紛らわしさったらないです。
ウィリアム・ジョンストン(William Johnston)はリトル・ビルと呼ばれていたので、
ここでは紛らわしさを排除するためにもジョンストンをリトル・ビルと表記します。
当時、チルデンとリトル・ビルはアメリカ最強の2人でしたが、
1921年の全米ではこの2人が早いラウンドで当たってしまいました。
2人の決勝での対戦を楽しみにしていたテニスファンからはクレームが入り、
当時存在しなかったシード制度というものがそれ以降採用されることになりました。
このようなエピソードにより、1921年の準優勝はリトル・ビルでないことがわかります。
因みにウォレス・ジョンソンのほうは、1912年にも(恐らく)全米で準優勝しています。
恐らくというのも変な話ですが、資料の表記がまちまちなのです。
ある資料では、全米準優勝を
1921年 リトル・ビル
1912年 ウォレス・ジョンソン
としています。
でも1921年は明らかに誤りです。
別の資料では
1921年 ウォレス・ジョンソン
1912年 ビル・ジョンソン
としています。
ビルはウィリアムの俗名ですから、これまた紛らわしい表記が登場しています。
しかし、ウォレス・ジョンソンという選手、
ダブルスでは結構活躍していて1907年から既に優勝を経験しています。
その後も長く活躍しているようなのでビル・ジョンソンというのは、
ウォレス・ジョンソンのことなのだろうと解釈していいのではないかと思います。
普通に正しいと思っていた資料でも、思わぬ誤りが含まれていることがあるものです。
※しかし、よりによって何で更新の忙しくなるインディアンウェルズ大会の真っ最中に
こういうことが判明してしまうのでしょう。
先週の何もないときならば記事も分散されてよかったのに。
今日だけで凄い勢いの更新です。
●2006/3/15 その3
【更新履歴:パンチョ・セグラ】
非常に気になっていた選手です。
【テニス史を巡る〜補遺〜】、
【歴史的選手の年間成績】
にパンチョ・セグラの情報を追加しました。
パンチョ・セグラは、パンチョ・ゴンザレスが最強を誇っていた1950年代に
プロNo.2として活躍したエクアドルの選手です。
2人ともパンチョなので、差し詰め「リトル・パンチョ」といったところでしょうか。
身長も168cmだったので、186cmのゴンザレスに比べ文字通り「リトル」だったといえます。
ただし年齢はゴンザレスより7歳年上、一世代前のクレイマーと同じ年でした。
セグラという選手にはアマチュアとしての記録がないので、
若い頃はほとんど活躍しなかったのかと思っていたのですが
そんなことはありませんでした。
セグラのアマチュア時代は正に第二次大戦中で国際大会に制限がある時期でした。
しかし、それでも唯一開催されていた全米では1942年から1947年まで、6年連続ベスト4という成績を収めました。
見事な記録ですが、1度も決勝に進出しなかったというのも面白いところです。
当サイトの【歴代優勝者一覧】では優勝者と準優勝者しか名前がわかりません。
どんなにベスト4に進出しても隠れたデータでしかないのです。
そんな状況が重なってセグラは隠れた名手となりました。
プロでのセグラもクレイマー、ゴンザレスに次ぐNo.2の選手であり続けました。
ただし、かなり強いNo.2であったことも事実です。
50年代にはグランドスラムで華々しく活躍してプロ入りした選手が多くいましたが
(セッジマン、トレイバート、アンダーソン、パーカー、ホード、クーパー、オルメド・・・)
それらどの選手よりもセグラの成績は上だったといえます。
しかもセグラは1951年の時点で既に30歳を迎えていました。
どうしてもアマでの成績が良くないと、隠れた選手として扱われてしまいがちなのですが、
実際にはセグラはかなり強い選手だったといえるでしょう。
●2006/3/15 その2
【雑記:レイトン・ヒューイット】
かつて史上最年少でランキング1位になったヒューイットですが、その後低迷状態が続いています。
若いときにだけ強かったというのは、女子ではよくありますが、
男子では珍しいケースだといえます。唯一クーリエがそれに当てはまるでしょうか。
かつてヒューイットが1位になったとき、予定外に2、3年早くピークに達してしまったと話してました。
つまり、元々はもっと遅く、丁度今頃にピークを持ってくる予定だったわけです。
たしかに当時のヒューイットはキャリア初期だったこともあり、
筋力も体力も充実していて体には負担がかかっていませんでした。
何の迷いもなく全力でプレーできる状態だったといえます。
しかしそれは若い頃だったからこそできるプレーであり、完成されたスタイルではありませんでした。
本人もそのことは自覚していました。このままの状態でプレーし続けることはできないと言い、
今後、体に負担のかかった状態でもプレーできるようなスタイルを身に付ける必要があるとも話していました。
この一連のコメントには感心させられたものです。かなりしっかりしたビジョンを持っていたことになります。
クーリエが急激に力を失ってしまった例が、正にヒューイットの懸念した状態だったといえます。
クーリエは自慢の強打を武器に一気にトップに上り詰めましたが、
筋力に頼るプレースタイルが体に負担をかけ、長期間に渡る活躍を妨げてしまいました。
コナーズ、レンドル、サンプラスといった長期政権を築いた選手達はいずれも素晴らしい強打を持っていましたが、
そのテクニックにこそ抜きん出ていたものがあったという事実を忘れてはなりません。
現在の生きる教科書、アガシもそうです。ハードヒットのイメージが強いアガシですが、
コンパクトなスイングによるライジングショットが大きな武器です。
すなわち、いかに省エネで強い球が打てるかを研究し、それを極めた人なのです。
ヒューイットは元々強打の選手ではなく、フットワークと精神力で戦う選手です。
そのため、クーリエのようになる可能性は薄いようにも思えました。
しかし周りにパワーヒッターが多いため、それに合わせてサーブもストロークもかなりの強打を使用しています。
その体格からは意外なほどの強烈なショットです。
この強打は充分ヒューイットの武器になっていますが、限界も出てきているように感じます。
もう少し技術よりのプレーに切り替えてもいいのではないでしょうか。
そもそもヒューイットは技術力も高い選手であるように思うのです。
現在のトップ2であるフェデラーとナダルも、
今の水準からすれば、決してショットの強烈さを武器にしている選手ではありません。
そこにヒューイットが加わってもなんらおかしくはないのです。
●2006/3/15
【雑記:インディアンウェルズ3回戦】
昨日、ヒューイットでさえ気を抜けない相手だと書いたベルディヒですが、
案の定と言うかなんと言うか、ヒューイットを倒して4回戦に進出しました。
次はガウディオを倒したバグダティスと対戦します。
ラウンドが進むとこのような楽しみな対戦が増えてきます。
注目の試合、アガシvsハースは、ハースが勝利しました。
今年のアガシはクレーコートシーズンをスキップすることを宣言しているので、
夏場までランキングは落ち続けることになります。
現在コナーズと並んで年間ランキング10位以内の最長記録を持っており、
今年単独1位になる可能性もあるのですが、黄信号が灯り始めているといえるでしょう。
ノーシードのサフィンはダビデンコを倒して4回戦に駒を進めました。
同じくノーシードのスリチャパンも、
ジネプリ、フェレーロとシード選手を連続で撃破して4回戦に駒を進めております。
●2006/3/14
【雑記:インディアンウェルズ】
いよいよインディアンウェルズの大会が始まりました。
正式にはパシフィック・ライフ・オープン(Pacific Life Open)というのですね。
地名で呼ぶのに慣れていたので知りませんでした。
大会は2回戦まで進んでいます。今のところシードダウンは少ないようです。
注目の試合、モヤvsサフィンではサフィンが勝利しました。
今回サフィンはノーシードなので、ここではシードダウンがあったことになります。
ただ、本来の実力から言えば番狂わせとまでは言わないでしょう。サフィンは、次にダビデンコと対戦します。
他に3回戦の注目カードは、ガウディオvsバグダティス、アガシvsハース、リュビチッチvsモンフィスなどでしょう。
まだノーシードのヘンマンの結果が出ていませんが、もしも勝てば次はヒューイットとの対戦になります。
その前にヘンマンは、まずベルディヒ(ベルディフとも:Berdych)を倒さなければいけません。
今大会第23シードのベルディヒはチェコ出身の20歳の選手です。
このところ急激にランキングを上げてきており、将来の注目選手の一人と言えます。
長身から繰り出される強サーブが武器で、2004年のアテネオリンピックではフェデラーを破っています。
ヘンマンどころか、次に控えるヒューイットさえ油断できない相手です。
※追加
やはりヘンマンは敗れてしまいました。
因みにベルディヒはここ2年でフェデラーとナダルの両方に勝ってる
数少ない選手の一人だそうです。なんとも強引な肩書きですが。
●2006/3/10
【更新履歴:テニス史を巡る〜補遺〜に選手追加】
【テニス史を巡る〜補遺〜】に
ジェラルド・パターソン(Gerald Patterson)、マルコム・アンダーソン(Mal Anderson)を追加しました。
パターソンはチルデンと同時代に、アンダーソンはローズウォールと同時代に活躍した選手です。
また、ヤロスラフ・ドロブニー(Jaroslav Drobny)にも少々記述を追加しました。
1955年にグランドスラム3大会を獲得したアメリカのトラバートですが、
トレイバートのほうが正しい発音のようなのでこれも修正を行いました。
※追加
1948年のアマチュアランキング1位フランク・パーカー(Frank Parker)
1950年のアマチュアランキング1位バッジ・パティ(Budge Patty)
1963年のアマチュアランキング1位ラファエル・オスナ(Rafael Osuna)も追加しました。
※更に追加
【歴史的選手の年間成績】に
パンチョ・ゴンザレスと他の選手との対戦成績を追加しました。
正直、あまり興味をもたれない部分もあるかもしれませんが、
取得したデータはとにかく残しておきたいという考えで個人的な覚え書きのようにもなってしまっています。
●2006/3/8
【雑記:来週からの大会(追加)】
昨日、両大会とも300万ドルを超えると書きましたが、
どうやらインディアンウェルズのほうが「$2,724,600」、
マイアミのほうが「$3,200,000」となったようです。
インディアンウェルズが微妙に300万ドルを超えてなかったので訂正いたします。
どちらにしろ大きな大会であることには変わりありませんが。
年間スケジュールのほうでは「$3,169,600」と「$3,450,000」になってるんですけどね。
直前で変更が入ったのかもしれません。
賞金額というのは、もらう選手にとっては重要ですが、
見るほうとしては目安ですから、この辺はご容赦下さい。
さて、インディアンウェルズのドロー(PDF)が発表になりました。
まだ予選の勝ちあがり結果が出てないのですが、シード選手は全て発表されています。
予想通りほとんどの有名選手が名を連ねています。
スカパーでなければTV放映しないというのが実に痛いです。
●2006/3/7
【雑記:来週からの大会】
さて、来週からインディアンウェルズの大会が始まります。
また、再来週にはマイアミの大会が行われます。
この2つは非常に大きな大会です。
賞金総額は両大会とも300万ドルを超えます。
グランドスラムと年末のマスターズカップを除くと最大の大会です。
全豪で始まったハードコートシーズンはこの2つの大会で締めくくりとなり、
来月からはクレーコートシーズンに入ります。
今年前半のハードコート総決算としても重要な位置を占めているのです。
これだけの大きな大会ですから、当然年間のランキング争いにも貴重な役割を果たすことになります。
規模が大きいだけでなく、他に競合する大会がないのもポイントです。
例えば先週は3大会が同時に開催されていました。でも今回は1大会だけです。他の開催はありません。
つまり選手にしてみれば、自分が優勝すれば他の選手のランキングを下げることができるのです。
かつては1991年に、当時無名だったクーリエが両大会で連覇を果たしてスターダムにのし上がりました。
また、1998年にはリオスがやはり連覇を達成してランキング1位を獲得しています。
今年は流石に圧倒的に差をつけているフェデラーが1位から陥落することはありませんが、
思わぬ選手がジャンプアップしてくることもありうるのです。
そこで、これまでにこの両大会で連覇した選手というのをピックアップしてみました。
《インディアンウェルズの大会が開始された1985年以降(かっこ内は年内の最高位)》
1986年 レンドル(1位)
1991年 クーリエ(1位)
1992年 チャン(4位)
1994年 サンプラス(1位)
1998年 リオス(1位)
2001年 アガシ(2位)
2005年 フェデラー(1位)
錚々たる面々です。
92年のチャンと01年のアガシを除いて皆年内に1位になっています。
また、92年のチャンも、それまで15位だったのが、
この連覇を皮切りに4位にまでジャンプアップしたのでした。
ちなみに去年のマイアミは、フェデラーvsナダルという決勝の顔合わせでした。
フェデラーが唯一ナダルに勝った試合であり、
ナダル現在進行中の決勝10連勝が始まる前の敗戦ということになります。
因縁めいてきたこの本命同士の戦いぶりにも注目が集まります。
ドローはまだ発表されていませんが
恐らくトップ選手のほとんどが出てくるでしょう。
また、アガシが今年はクレーコートへの不参加を表明しているので、
これらの大会を最後に、当分姿を見ないことになりそうです。
●2006/3/5
【雑記:ドバイオープン決勝】
テニスファン待望の一戦、フェデラーvsナダルが実現しました。
結果は「2-6 6-4 6-4」でナダルの優勝でした。
ナダルは先週の大会を怪我で辞退しており、コートもハードコートということで
フェデラー優利の声が強かったのですが、見事な逆転勝利となりました。
これで両者の対戦成績はナダルの3勝1敗。うち2つがハードコートです。
フェデラーにとって今後ナダルが鬼門になるかもしれません。
ナダルの決勝での成績はこれで13勝2敗となり、ここのところ10連勝を続けています。
去年フェデラーが作った24連勝には遠く及びませんが、今後の数字の伸びに注目です。
ナダルのタイトル数は13となりました。
10代のタイトル数としてはボルグの16についで2位タイとなりました。
(2位のもう一人はビランデル)
ナダルは20歳まであと3ヶ月あります。
記録更新の可能性もギリギリ残されているといったところですね。
また、フェデラーのハードコート連勝記録は56でストップしました。
taraflexを巡るごたごたもありましたが、ようやくひとまず決着がついた形ですね。
しかし今年はまだボルグのグラスコート連勝記録への挑戦が残っています。
ほとんど不滅と思われていた数々のボルグの記録ですが、
ここ数年、フェデラー、ナダルの2人によってどんどん塗り替えられようとしています。
●2006/3/2
【雑記:ドバイオープン】
ここ数日、一身上の都合により更新が滞っていました。
さて、今週はドバイオープンが行われております。
フェデラー、ナダル、アガシ、サフィンが参加する注目の大会です。
サフィンは久々の試合でしたが、ダビデンコとの激戦を制し勝利で復帰を果たしました。
その後すぐに負けてしまいましたが、復帰戦を強敵と戦えたことは充分な結果だったといえでしょう。
まあ、生涯勝率はまた下がりましたがね。(1位経験者としては史上最低の数値)
アガシも負けてしまいました。
アガシは本来勝ち続ける選手ではなく、元々勝ったり負けたりを繰り返す癖があるのですが
ここ最近は負けるばかりが続いています。
それでも衰えを指摘する声は少なく、やはりサフィン同様怪我が最大の問題なのだと考えられています。
ただ、怪我が多いのも治りが悪いのもやはり年齢が影響しているのでしょう。
ナダルはベスト8でヘンマンと対戦します。
クエルテンvsラフターやボルグvsマッケンローが名勝負であったのと同様
タイプ的に非常に好みの対戦です。
現在の力関係からすれば、順当にナダルなのかもしれませんが。
フェデラーは勝ち進んでますが、
まあ特にニュースにすることもないでしょう。
●2006/2/21 その2
【緊急告知!!:2005年マスターズカップコート種類について】
2006/2/1にも書いていた、上海のコート種類についてですが、
「Taraflex」というコート、どうやらカーペットということで落ち着きそうです。
色んなサイトを調べたり質問を送ったりしまして(結構頑張ったんですよ)
基本的にカーペット認識になっていることが判明しましたので、
このサイトでもそのように結論付けることにしました。
【tennis365.net】にも質問を出したのですが、
そこで頂いた回答がわかりやすかったので引用させていただきます。
----以下引用-----------------------------
テニス365ニュース内のマスターズカップの大会情報には
ハードコートとありましたが、これは誤りで、正確にはカーペット
が正しいサーフェスでございます。
よって、フェデラーのハードコートでの連勝は、全豪オープンを
含め継続中ということになります。
Taraflexというサーフェスに関しては、昨年の大会で参加選手から
多くの不満が出たため、今年からは変更になる可能性もございます。
----以上---------------------------------
【tennis365.net】担当者様ありがとうございました。
「今年からは変更になる可能性」に注目したいです。
てゆーか、是非変更してもらいたいです。
Taraflexを使用している大会は、今のところ2005年の上海だけのようです。
とりあえずそこだけデータ修正しました。
修正対象選手はフェデラー、コリア、ナルバンディアン、ガウディオ、アガシの5人です。
思ったほど多くなかったのでほっとしてます。
これというのもロディック、ヒューイット、ナダルが棄権してくれたおかげ(?)です。
フェデラーのハードコート連勝記録も継続中なのでその部分も修正しました。
●2006/2/21
【雑記:ナダル】
今週も先週に引き続き3つの大会が行われます。
最も大きいのはロッテルダムの大会(78万2千ドル)ですが
参加を表明していてたトップシードのナダルが不参加となりました。
まさかまた怪我したんですかね?
●2006/2/20
【雑記:先週の大会】
注目していた先週の3大会の結果が出ました。
まずマルセイユの大会では、注目のナダルが準決勝で敗退しました。
ナダルを破ったフランスのクレモンは、決勝でもアンチッチを破って見事優勝しました。
アンチッチ側のドローに、リュビチッチ、グロージャン、ダビデンコと強力なメンバーが揃っていたので
ナダルでなければこちらの山から優勝者が出るのではと思わせましたが
意外にも、決勝は「6-4 6-2」と完勝だったようです。
ナダルのベスト4はハードコートの復帰戦としてはまずまずだったと思います。
サン・ホセの大会では、イギリスのマレーが優勝しました。
来月18歳のマレーにとってはこれが初タイトルです。
小さな大会ですが、準決勝でロディック、決勝でヒューイットを破っての優勝なので価値は大きいと思います。
マレーは、ヘンマンにかげりが見えている今、イギリスの期待を一身に背負っている選手です。
充分期待できる選手ですが、地元イギリスではいささか期待しすぎの感もあります。
でもこれで初タイトルを獲得したし、まだ10代なので、これから出てくるという選手でしょう。
いつ負けるかとビクビクだったロディックとヒューイットについては、
狙いは優勝だったのかもしれませんが、まずまずの結果だったと言えます。
ブエノスアイレスのクレーコート大会ではモヤが優勝しました。
準決勝ではフェレーロとの元ナンバーワン対決を制しての勝ちあがりでした。
本来は非常に強い選手なので、怪我さえなければこの規模の大会の優勝くらい当たり前といったところだったでしょう。
しかしずっと勝てない時期が続いており、これが1年以上ぶりという久々のタイトル獲得となりました。
そろそろベテランになりつつある選手なのでここでそろそろ復調しておかないと後がないかも知れません。
元々クレーに強い選手ですが、スタイルやコンディションを考えると
ハードコートに照準を合わせたほうがいいようにも思うのですが、本人はやはりクレーが好きのようです。
※余談ですが、マレーにはちょっと先を越されてしまいました。
今執筆中のコラムに登場する予定なのですが、
まさか先に名前が出てくることになるとは予想しませんでした。
●2006/2/17 その2
【更新履歴:歴史的選手の年間成績を追加】
【コラム】に
【歴史的選手の年間成績】を追加しました。
正式にデータが記録される以前にも優れた成績を収めた選手がいます。
それらの真偽の程は確かめようが無いですが、ただ放っておくのも惜しいので
それら断片的に残っているデータを集めてみました。それがこのコラムです。
記録や文献によって数字に違いが出てくるのがテニスデータです。
古いデータならば尚のことです。これはある程度仕方のないことなのです。
意外にも、最近の記録であっても数字がまちまちであることがあります。
例えば年間成績では、
マッケンローの1984年を2敗としているものがある(当サイトでは3敗)
コナーズの1974年を4敗としているものがある(当サイトでは7敗)
などです。
これにはいくつかの原因があります。
まず「年間」の規定の問題です。
12/30〜1/6まで行われる大会があったとします。(事実かつて存在しました)
これはどのように捉えればいいでしょうか?
方法は3つです。
1.12/31までを前年の試合、1/1以降を新年の試合とする。
しかし2日にまたがる試合もあります。
また、試合結果は残っていてもそれが何日に行われたというデータまでは残ってないことがほとんどです。
2.大会毎に年度を設定してそれで判断する
これが現在一般的に行われている方法と思われます。
しかし、昔は大会がどの年度で区分られていたのか、またそもそも区切りがあったのか判断がつきません。
幅広い時代を網羅しようと思うならばどうしても不完全な切り分けになってしまいます。
3.大会の開始日又は終了日で判定する
大会の開始日、終了日がはっきりしていないことはありません。
過去から現在までの多くのデータを均一に処理するためには、最も有効な方法だと考えられます。
当サイトでは、「3.」の「開始日」で判定しています。
しかし、「1.」や「2.」を使うケースも普通にあると思うので、その場合は数字に変化が生じます。
また「3.」を使ったとしても「終了日」を基準にすればやはり数字は変化するのです。
続いて、大会そのものの問題があります。
簡単に言えばエキシビジョンマッチを含めるかどうかです。
エキシビジョンの中には本大会顔負けの大会はありますが、
特殊ルールの場合も多く、一般に「含めない」で統一するのが普通です。
しかし、どこまでがエキシビジョンかというと実はごく最近までその基準は曖昧でした。
一応当サイトではATPとITFが認めている大会、ということにしていますが、ATPとITFでも食い違いがあります。
これも捉え方によって数字に変化が出てきてしまうのは止むを得ないことなのです。
最も近いところでは、コート種類がはっきりせずにペンディングとなっている2005年マスターズカップが
曖昧な数値を発生させている好例と言えるでしょう。
こんな最近でも発生する問題ですから、古い記録に曖昧さが無いわけはありません。
当サイトでもデータを扱っている以上、このような問題と対峙していかなければいけません。
どこまで曖昧さを取り外すかというのが重要なポイントです。
当サイトなりの基準を設け、なるべく曖昧さのないデータを揃えられればと考えています。
※年間成績の重要な考察なので、この記事を【年間成績】に転載しました。
●2006/2/17
【雑記:今週の大会】
今週行われている3つの大会の途中経過です。
まずマルセイユの大会では、バグダティスとガスケが初戦で敗退しました。
全豪準優勝のバグダティスですが、彼にとってこれが全豪後初の大会だったことと、
勝ったアンチッチが先週のデビスカップから好調を持続しており
本来の実績も上であることを踏まえるならば、順当な結果だったといえるでしょう。
ガスケはやや低迷期に入ってるでしょうか。得意のクレーコートシーズンで調子を取り戻せばいいですが
クレーの選手は一度低迷すると中々復調しないと言うのが最近の流行です。
第1、2シードのナダル、リュビチッチは苦戦はあったものの順当勝ちしています。
グロージャンとサントーロが勝ち上がっているのも嬉しいところです。
アメリカ、サン・ホセの大会では、
第2シードのアガシが怪我を理由に出場を取りやめています。怪我が長引いているのがちょっと心配です。
ロディックとヒューイットは簡単に初戦を突破していますが、
この2人はどんな格下が相手でも、勝ったという知らせが入ってくるまで安心できないですね。
ブエノスアイレスのクレーコート大会は、密かに一番の注目大会だったのですが、
第1シードのナルバンデュアンが怪我のために出場辞退、クエルテンもやはり怪我、
第2シードのコリアは2回戦敗退と急激に小粒な大会になってしまいました。
フェレーロ、モヤがビッグネームですがロディックとヒューイット以上に不安定な選手達です。
残された地元アルゼンチンのアカスソに期待がかかっている状態です。
●2006/2/15
【雑記:どうでもいい話(レンドルミン)】
当サイトも最近ようやくサーチエンジンにひっかかるようになりました。
まだサーチエンジンに拾ってもらえない時には「レンドル」で検索しても
「レンドルミン」しか検索されなかったものでした。
「レンドルミン」が何かというのは、私も詳しくないので
興味のある方はそれぞれお調べいただければと思います。
もちろん今も「レンドルミン」はサーチエンジン上で健在です。
思い立って、ふとGoogleで調べてみたところ、
レンドルミンは17,600件、レンドルは3,700件でした。
随分大差をつけられてしまいましたが、
インターネット普及以前の引退選手だしこれは止むを得ませんか。
当サイトではではフェデラーを朝青龍と比較するというよくわからない企画もやっていますが、
流石にレンドルとレンドルミンを競わせようとは思いませんでした。
ホント、どうでもいい話でした。
●2006/2/14
【雑記:今週の大会】
今週は、規模は大きくないものの3つの大会が開催されます。
まず、ナダルが出場するマルセイユの大会が、60万ドルと最大規模で、ナダルの他にも
リュビチッチ、ダビデンコ、T・ヨハンソン、ガスケ、アンチッチ、ステパネク、グロージャンと
活きのいい面々が多く登場します。興味深い大会といえます。
ナダルに注目が集まりますが、インドア・ハードなので混戦になりそうです。
アメリカ、サン・ホセで行われる大会は、38万ドルとATPとしては最小規模の大会です。
しかし、シードメンバーは、ロディック、アガシ、ヒューイット、ロブレド、ブレークと
地元アメリカの選手を中心にビッグネームが揃っています。
ただ、最近早期敗退癖のついてる選手が多い上、小規模の大会ということもあるので
シード選手が順当に勝ち上がっていくかはわかりません。
最後の1つ、アルゼンチン、ブエノスアイレスで行われる大会は、
42万5千ドルとこれも小さな大会ですが、今週行われる唯一のクレーコート大会です。
出場選手はナルバンディアン、コリア、フェレーロ、アカスソ、モヤ、クエルテンなど、クレーに強い選手がほとんどです。
ナルバンディアンは、地元出身の第1シードですが、グラスコートのほうが強い選手なのでクレーでどこまで勝つか注目です。
低迷して久しいフェレーロ、モヤ、クエルテンは果たして復活してくれるのでしょうか。
●2006/2/10
【雑記:ナダルの復帰】 2006/2/13訂正
来週のマルセイユの大会でナダルが復帰します。
年末の怪我で今年は出遅れていましたが、ようやくの復帰です。
4月からのクレーコートシーズンに照準を合わせるのだと思いますが、
今復帰できたと言うことで、それにむけてのいい準備にもなりそうです。
ナダルのプレーは好きなので全豪で見れなかったのは残念でしたが、
とりあえずこれで一安心と思います。
ナダルのランキングはまだ2位です。
といっても、1位との差は物凄く離れてしまいました。
ランキングポイントの詳細な記録が手元にあるわけではないので正確にはわかりませんが
1位と2位が2倍以上のポイント差というのは過去にも珍しい現象なのではないでしょうか。
レンドルやサンプラスが強かったときに2倍近くというのはあった気がします。
でも2倍以上というのは記憶にありません。
ランキングのポイント付与の方法なども年々変化していると思われるので
昔と今とで多少の違いもあろうかとは思いますが。
【2006/2/13訂正】
フェデラーのポイントはナダルの倍にはなっていませんでした。
3位ロディックのポイントをナダルのものと勘違いしておりました。
大変失礼しました。
しかし、ナダルがこれほど休んでてもまだ2位にいるという状態も困りものです。
去年のナダルがどれほど頑張ったかを物語っているのと同時に
他の選手達がいかに混戦模様であるかを表しているように思います。
●2006/2/7
【雑記:2月は地味な時】
2月はテニスにとっては地味な月です。
大きな大会もなく、全豪後の休養をまるまる取る選手も珍しくありません。
テニス大会の規模は賞金総額で表されます。
2006年でいうと、最も小さな大会は総額38万ドルです。
100万ドル前後で、中規模の大会だと言えるでしょう。
因みに大型のマスターズシリーズは245万〜345万ドルにもなり、年末のマスターズカップは370万ドルです。
グランドスラムになると更に大きくなります。今年の全豪は674万ドル以上でした。
(グランドスラムのみ主催がATPではなくITFなので、直前にならないと決まらず、金額も年によってまちまちです)
現在日本で行われている唯一のトーナメントである10月のジャパンオープンは、
76万5千ドルです。中規模な大会ということになります。
さて、2月には大きな動きのないテニス界ですが、
3月に入れば早速第1週から期待のできるトーナメントが開催されます。
UAEドバイで行われる賞金総額100万ドルの大会です。
テニスのトーナメントは基本的に月曜スタート日曜エンドなので、
3月第1週とはいえ、厳密には2/27スタートになります。
この大会には、フェデラー、アガシ、サフィン、ナダル等が出場を表明しているようです。
3月には続けて大きな大会が控えているので、調整の意味もこめて登場してくるのでしょう。
全豪を欠場した選手も多いのでここで調子を取り戻して欲しいように思います。
●2006/2/4
【雑記:アガシとヘンマン】
さて、シャラポワとヒンギスで盛り上がっている女子テニスを尻目に、
活躍を期待したい男子ベテラン選手のニュースを。
全豪を欠場したアガシがフロリダの大会で今季初出場を果たしましたが、準々決勝で敗れてしまいました。
怪我上がりでまだ調整段階なのかもしれません。
しかし、力を失い始めるとあっという間に勝てなくなるということも男子テニス界にはよくあります。
アガシに限ってそうはならないと思いたいですが、少々不安なところです。
去年の全米で決勝に出ているくらいですから体力が限界に来てるということはないでしょう。
でも、いかんせん怪我というのが引っかかります。こればかりはどうしようもないですからね。
また、このところ不調が続いているヘンマンがクロアチアの大会で準決勝に進出しました。
サーブアンドボレーのプレイヤーは21世紀には完全な少数派となってしまいました。
それだけに、このタイプのトップ選手であるヘンマンにはこのまま消えて欲しくない思いが強くあります。
今年はもう少し活躍してくれるでしょうか。
※ヘンマンは準決勝で敗れてしまいました。
●2006/2/3
【更新履歴:90年代のトップランカーを追加】
【コラム】に
【90年代のトップランカー】を追加しました。
サンプラス、アガシ時代にランキング1位を争った選手たちを取り上げてます。
当サイトでは、レンドルと対戦した選手は【対決シリーズ】で、
より若い選手は【フェデラー最強説(仮)】で取り上げていましたが、
ちょうど間の選手が抜けておりました。
【テニス史を巡る】では戦前の選手さえ取り上げているのに、
より最近の選手を取り上げてないとはいただけない、ということで企画し、
ようやく実現させることができました。
●2006/2/1
【雑記:マスターズはハードかカーペットか?】
おとといの【雑記:全豪オープンを終えて】にも書きましたが、
去年のマスターズ・カップのコート種類に混乱が見られますので、もう少し詳しく調べてみました。
実際にマスターズで使われたコートは、Taraflexという素材でできています。
この素材は、どうも現時点では何に分類するかが明確になってないようです。
試しに各テニス関連ページを調べてみたところ、
ATPと
ITFは
カーペットと分類しています。
一方でTennis Cornerと
マスターズ公式ページでは
ハードとしています。
ネット上では、どっちが合ってるとか間違ってるとか、そういう記述も見かけますが、
正しい正しくないではなく、まだ分類そのものが共通になってないということだと思います。
今後統一されていくのかもしれません。
当サイトでは、マスターズ公式ページの見解を採用してハードとします。
実際、カーペットというのは名前の通り絨毯状の材質をいいます。
Taraflexは、体育館の床や卓球台に使われる素材です。
カーペットというよりはハードに近いと考えていいのではないでしょうか。
ただし、ATPがカーペットとしている以上、今後カーペットとして認識されることになるかもしれません。
そうなれば、当サイトでもカーペットに変更することになります。
もしもカーペットに変更になった場合
1)フェデラーのハードコート連勝はまだ続いていることになります。
2)上海で行われたマスターズ出場者全員のハード、カーペット勝率が変動します。
3)上海マスターズ以外にもTaraflexコートがあるかどうか調べる必要があります。
うわ、大変な作業です・・・
●2006/1/31
【雑記:最強論】
BIGLOBE
でフェデラーが史上最強か?という投票をやってます。
これはどう思うかという印象の問題なので、どちらの答えでも構わないのですが、
私の考えでは「史上最強ではない」になります。
たしかに競技は常に進化しているので、直接対戦すれば
昔のチルデンやレーバーより、フェデラーははるかに強いでしょう。
でもそれは適切な比較ではありません。
フェデラーが昔にいて、ウッドラケットを持ち、
当時のテニス理論で、当時の生活環境の中にあったとしたら今と同じプレーをすることは絶対にありません。
同時に、チルデンが今いれば戦前と同じようなプレーはしないでしょう。
直接比較の考え方でいってしまうと、例えばバグダティスや鈴木貴男でさえ
ボルグやレーバーの上に位置することになってしまいます。
やはり公平にいけば、その業績でこそ判断すべきといえるでしょう。
このサイトの基本理念もそうです。
そう考えると、やはりフェデラーはまだ史上最強には達していないと考えられます。
●2006/1/30 その2
【更新履歴:データ修正完了!】
サイト内の各データを、2006年全豪オープン終了時のものにしました。
今回は特にフェデラーのグランドスラム成績の伸びに注目です。
勝率はレンドル、マッケンロー以上、
タイトル数は歴代で11位(オープン化後だと6位)にランキングされました。
記録において、もはや現役に敵はなく、過去の選手との戦いになっています。
ほぼ全ての数値を修正しましたが、フェデラー最強説(仮)内の
【現役選手暫定ポイント】のみ2005年終了時点のままになっています。
変更を加えてもよかったのですが、こういった数字はいちいち変えるよりも
年度末終了時点でまとめておいたほうが良いかと思ったからです。
《朝青龍vsフェデラー:2006年版その2》
初場所で優勝を逃した朝青龍に対して、フェデラーは全豪で優勝しました。
成績比較
| 朝青龍 | フェデラー |
勝敗 | 11勝4敗 | 12勝0敗 |
勝率 | 73.33% | 100% |
優勝 | 0回(1場所) | 2回(2大会) |
今年のレースは始まったばかりですが、スタートはフェデラーが飛び出したところです。
《次回データ更新について》
さて、次回のデータ更新ですが、全仏終了時と言うのは少々遅すぎるので、3月あたりを考えています。
3月にはグランドスラムに次ぐ大型大会であるマスターズシリーズが2つ開催されます。
インディアンウェルズとマイアミ、いずれも開催地はアメリカです。
テニス界は、この2つの大会でハードコートシーズンが終わり、
全仏を頂点とするクレーコートシーズンに突入します。
大相撲も3月場所があるので、区切りとして丁度いいのではないでしょうか。
では、それまで小休止か、というとそうでもなく、
たまりに溜まった【コラム】の企画をせっせと執筆することになります。
予定としては、
・開設当時から予定に入っている「テニスゲーム」について
・モヤ、クエルテン、カフェルニコフといった90年代のランキング1位の選手の紹介
・第5のグランドスラムともいうべきマスターズについて
などなど色んな企画を考えています。
この他にもいっぱいあるのですが、どれから書いていくかは決まっていません。
気持ちが入った順に増やして行きたいと思います。
●2006/1/30 その1
【雑記:全豪オープンを終えて】
今回の全豪オープンはフェデラーの優勝で幕を閉じました。
フェデラーは、これで去年のウィンブルドンからグランドスラム3連続優勝ということになります。
グランドスラムでの連続優勝というのは意外と達成されていません。
3連続は1993〜1994年にかけてサンプラスが達成して以来の記録です。
というより、それ以前には1969年にレーバーの年間グランドスラムがあるのみで、史上3人しか達成していない快挙となります。
また一部で、フェデラーのハードコート連勝記録が継続しているかのような記事も見られます。
(WOWOWの実況でも言ってました)
でも正しくは、去年のマスターズで連勝記録は途切れています。
この混乱は、インドア=カーペットという80〜90年代には自然だった考え方が未だに生きているからでしょう。
特にマスターズは、最近までずっとカーペットコートで行われていたので、
その名残で今もまだカーペットだと考えられてしまってることが多いようです。
正確には、1997年よりマスターズはハードコートになっています。
それにしてもフェデラーは強いです。
今大会は確かに苦戦する場面もあったし、どうにも調子の上がらない時間帯もあったのですが、
ショットの完成度、多彩さ、試合運びなど、基本能力においては、群を抜いていると感じさせました。
選手紹介の中で述べている説明くらいじゃとても不足していると思わせます。
最強でありながらも年々成長を遂げているからです。
レンドルのプロフィールのように、
フェデラーの紹介も独立させていいかもしれません。
いずれ時間があったらやろうと思います。
●2006/1/29
【雑記:全豪オープン全日程終了】
2週間にわたって開催されてきた全豪オープンが終了しました。
女子はモレスモー、男子はフェデラーの優勝でした。
女子では、個人的にエナンのプレースタイルが好きなので
決勝でリタイアしてしまったのが非常に残念なのですが、
20代後半の選手が活躍する機会も少ないので、
モレスモーのように実力者といわれていながら勝ててなかった選手が
勝ってくれたのも嬉しい思いがあります。
男子のほうは、フェデラーが、思いのほか苦戦を強いられる場面もありましたが
最終的に、ほぼ全テニスファンの予想通りの結果で終わらせました。
また、今大会はバグダティスという若いスター選手も生み出しました。
この選手は、プレースタイルもキャラクター的にもかなり好感の持てる選手だと思います。
もっとも、まだあまりにも実績のない選手なので、今後の活躍にこそ期待したいところです。
一度、二度の活躍では安心できません。
事実、今大会ではガスケやモンフィスといった
期待の若手だったはずの選手がさっさと敗退してますからね。
さて、では頑張ってデータを書き換えます。
●2006/1/27
【更新履歴:テニス史を巡る】
【テニス史を巡る】の
パンチョ・ゴンザレスのくだりで、その他のプロ選手として、
ボビー・リグス、
ジャック・クレイマー、
パンチョ・セグラの名前を挙げていましたが、
実はいずれの選手もゴンザレスよりも7〜9歳年上であり、
同時代の選手であるかのような書き方は誤りであったことが判明しました。
ゴンザレスに次ぐ2番手、3番手のような記述になってたわけですが、
特に前2者はゴンザレス以前に一時代を築いた選手でした。
これにより、
【テニス史を巡る】
から3人の記述部分を削除し、
改めて
【テニス史を巡る〜補遺〜】
に3人の項目を設けて記述しました。
●2006/1/27
【雑記:全豪準決勝その2】
フェデラーが勝利しました。これで次も勝つと、
グランドスラム勝率でレンドル、マッケンローの上に躍り出ることになります。
もっとも、全盛期の選手とキャリアを全うした選手とでは意味合いは違うのですが
大会のたびにじわじわと上がってくるのを見るのは非常な楽しみになってきています。
生涯勝率のほうは、上げるのに時間もかかるのですが、それでもじわじわと来てます。
サンプラスのように、グランドスラムでは強くても一般の大会はそうでもないとなると話は別ですが
今のフェデラーは生涯勝率も確実にあげていくテニスをしてくれてます。
●2006/1/27
【雑記:全豪準決勝その1】
昨日は女子の準決勝で、男子の準決勝は今日やるのかと思ってたのですが
昨日のうちに男子準決勝の一試合ナルバンディアンvsバグダティスが行われました。
かなりの激戦でしたが、バグダティスが勝利しました。
Stats
からもわかるとおり、バグダティスが攻撃力も守備力も上回っていたように感じます。
そのバグダティスですが、去年の全豪は4回戦でフェデラーに敗れており、
その他のグランドスラムは全て1回戦負けでした。
キャリアタイトルも今のところまだ0なので、今回の活躍は大躍進と言えるでしょう。
また、今回の決勝にはロッド・レーバーが出てくるようです。
こちら
少し前はよく試合を観に来てたんですけどね。最近はあまり見かけませんでした。
日曜の決勝で姿を拝見することができるわけです。
このサイトで
【テニス史を巡る】
や
【ロッド・レーバー最強説】
を書くため色々資料を調べましたが、
それによりレーバーを見る目も随分変わりました。
昔は漠然と凄い選手だったらしいとしか思えませんでしたからね。
上記のリンクでも「グランドスラムを2度達成した」という説明になってますが、
「一度目はアマチュアで二度目はオープン化後で、その間にプロとしての実績が云々」
あたりまでと付け加えないと不十分じゃないか、と思えてなりません。
●2006/1/26
【雑記:全豪準々決勝】
ベスト4が出揃いました。
フェデラー、キーファー、ナルバンディアン、バグダティスです。
バグダティスのみ見たことのない選手でしたが、足が速くてリターンも上手く、良いプレーしてました。
個人的にはグロージャンがキーファーに敗れてしまったのが残念ですが、
キーファーもいい選手なので準決勝はどちらの試合も楽しく観戦できそうです。
今の男子は皆レベルが高いのですが、考え方によっては全員同じと言えるのかもしれません。
フォアの強打、200km/h超のサーブ、フットワーク、時々ネットプレー。
10年前に比べればミスも少ないし、ラリーが続いてプレーの幅も広いので観てて楽しいのは事実ですが、
よっぽど観てないと選手の特徴を言い当てるのは難しいかもしれません。
調子のいい選手ならば誰でもレベルの高いゲームを見せてくれるのは嬉しいことなのですが、
まず名前から入ろうとすると、少々とっつきにくい部分があるのかもしれません。
その辺、特徴が如実に出る女子の試合のほうがわかりやすいと言えるでしょう。
ただ、どうしても女子の後に男子を見ると迫力の違いに目を奪われてしまうのですが。
余談ですが、最近の女子は結構面白いと思います。
このサイトではタブー的に女子を取り上げてないですが、別に嫌いなわけじゃないんですよ。
たまたま取り上げようと思う話題がなかっただけで。(あと男子ほど詳しくないという致命的な原因も)
現在の男子のように絶対の王者がいるというのもいいのですが、何人かのトップ選手がしのぎを削るという状態も悪くないです。
それが行き過ぎて、誰が勝つかわからない群雄割拠になってしまっては興味も削がれますが、今の女子は良い状態だと思います。
特にトップの4〜5人は一度怪我などでランクを落として、挫折から這い上がってきた選手たちです。
こういう選手たちは精神的にも強いし、ポイントや試合を大事にするので競った試合なんかでは大いに盛り上がります。
大本命がいないだけに準々決勝、準決勝あたりから結果が楽しみになります。
全豪も残すところあと数日です。
試合結果も楽しみですが、大会後のデータ更新も気合入れないといけないですね。
●2006/1/23
【雑記:全豪4回戦その2】
本日のナイトセッションでフェデラーvsハース戦が行われました。
今年初めて観るフェデラーは、立ち上がりこそ不安な部分はあったものの、第2セットなど完璧でした。
ところが第3セットから調子を崩し始め、信じ難いような単純なミスを連発し、第3、4セットを連取されてしまいます。
5セットマッチのフェデラーの勝率は思いのほか低いのでもしや、と思わせた矢先、
「試合の途中ですがまもなく放送を終了させていただきます」
( ゜Д゜)エ?
私の高まりきったテンションをどうしてくれる?
結局今WEBでフェデラーの勝ちを確認したところです。
ん〜煮え切らないなあ。WOWOWさんよ〜
そして、WOWOWといえばもっとショックな出来事が。
そりゃ、私の確認不足がいけなかったんですが・・・
岩佐さん、やめちゃったんですね。
●2006/1/22 1/22追加
【雑記:全豪4回戦】
ロディックまでもが敗退。
前哨戦で優勝していただけにここでの敗退はいただけません。
また、トーマス・ヨハンソンも敗退しましたので、グランドスラム優勝経験者がフェデラーだけとなりました。
現時点では一番最近フェデラーに勝っているハースと二番目に最近勝っているナルバンディアンが残っています。
打倒フェデラーのみを考えるならロディックやヒューイットよりもこちらのほうが可能性は高いわけですが
大会全体を考えると盛り上がりに欠けてしまいます。
去年から急成長を見せているルビチッチやダビデンコが、今大会で活躍して、今後ブレークしてくれればいいんですけどね。
《朝青龍vsフェデラー:2006年版その1》
相撲では朝青龍が初場所の優勝を逃しました。
フェデラーとしてはしっかりと全豪制覇して、まずはリードを奪っておきたいところです。
●2006/1/21 1/22追加
【雑記:全豪3回戦】
フランスのグロージャンとサントーロが勝ちあがりました。
どちらの選手も、レンドルvsルコント、ノアで取り上げてますが、
現在もっとも楽しいテニスを見せてくれる選手です。
勝率が高いわけではないので、目にする機会もさほど多くはないのですが
こうして勝ってくれると嬉しいものです。
いずれもコリア、ガウディオという実力者を破っての4回戦進出です。
コリアもガウディオも、共に期待の選手ではありますが、その本領はクレーコートなので
ここでは素直にグロージャンとサントーロの勝利を喜ぶことにしましょう。
サントーロは去年いっぱいでの引退表明を撤回しての出場ですので、ここまでの活躍は予想しませんでした。
また、ガスケを倒したハースも勝ち上がり、4回戦でフェデラーと対戦します。
先週の再現なるかといったところですが、先々週はフェデラーの圧勝だったし
同じ相手に2度取りこぼすこともなさそうなので、フェデラーの優位は変わらないでしょうね。
おっと、ただし、現時点でフェデラーはまだ3回戦を勝ち上がっていません。
相手のミルニーもいい選手なので、ハースと当たる以前に不覚を取ることだってありうるわけですが。
1/22追加:フェデラー楽勝で4回戦進出しました。ま、そりゃそうか。
1/22追加:フェレーロ敗退
1回戦のモヤに続き、やはり低迷していた元ナンバーワンでスペインのフェレーロが敗退しました。
こちらも復活はまだのようです。
●2006/1/20
【雑記:全豪2回戦】
ヒューイットがやってしまいました。2回戦敗退です。
私も何日か前には、トップの何人かは安定してるから大丈夫だろうなどと言ってましたが
その矢先の出来事でした。ビックリです。
ヒューイットと全豪はつくづく愛称が悪いですね。
去年の準優勝でその辺の苦手意識もなくなったかと感じさせましたがそうでもなかったようです。
2002年には第1シードで1回戦敗退という史上初の失態もやらかしてます。
全豪は、同じハードコートでも全米よりもボールのバウンドがが遅くなります。
球足の速いコートを得意とするヒューイットにとってはやりにくいコートのようです。
しかしこれでは、もっと遅くなるクレーコートでの活躍などますます見込めないことになります。
比較的安定感のあるはずのヒューイットがこれではこの先が思いやられます。
フェデラーに独走状態を許しているのはフェデラー自身の強さだけではないのかもしれません。
●2006/1/18
【更新履歴:優勝者一覧表を作成】
【コラム】に
【歴代優勝者一覧】を追加しました。
過去のグランドスラム、マスターズ、プロ大会の全優勝者、準優勝者の一覧です。
全仏は1925年からが国際大会であり、それ以前は含めないことが多いのですが、ここでは全て含めました。
また同様にプロ大会も1968年までは権威のあるものでしたが、それ以降はグランドスラムレベルの大会ではなくなりました。
それでも、ここでは全大会の優勝者を一覧にしています。
特に古い選手など読み方がわからない選手も多く、日本語での表記は断念しました。
ご了承下さい。
今回初めてマスターズの過去のファイナル成績をリストアップしましたが、
やっぱレンドルとサンプラスの優勝5回は見事ですね。
特にレンドルは9年連続の決勝進出です。
トップ選手ばかりが集まるこの大会でこれは凄いことです。
《名前登場回数ランキング》
今回追加した【歴代優勝者一覧】名前が多く登場する順に並べてみました。
(あまりにも古いチルデン以前の選手は除きました)
1 | ローズウォール | 39 |
2 | レーバー | 38 |
3 | レンドル | 31 |
4 | サンプラス | 24 |
5 | ボルグ | 23 |
| チルデン | 23 |
7 | ゴンザレス | 21 |
8 | アガシ | 19 |
9 | バッジ | 18 |
| ベッカー | 18 |
11 | コナーズ | 17 |
12 | マッケンロー | 15 |
| エマーソン | 15 |
| セッジマン | 15 |
| ニューカム | 15 |
| ビランデル | 15 |
30を超えている上位の3人は神。
20を超えている7人の選手これでもかと言わんばかりの錚々たる顔ぶれ。
ここでは15以上の選手をリストアップしたが、いずれも大選手。
因みに、フェデラーは9、ヒューイットは7。
●2006/1/18
【雑記:全豪1回戦】
全豪オープンは、初日と2日目で1回戦が行われました。
トップ選手たちは概ね順調に勝ち上がりましたが、中には期待通りでなかった結果もあります。
まず初日。
かつてのナンバーワンであり、1997年の準優勝者でもあるモヤが敗退しました。
ここ数シーズンは怪我もあって長い低迷が続いておりましたがいまだ復活の兆しは見えません。
ただ、内容がフルセットの激戦だったのは救いです。
Stats
を見ても充実した内容です。
特にスペインの選手としては異例ともいえる強サーブは相変わらずで
この試合でも最速217km/hを記録しています。
続いて2日目。
なんと、期待のガスケが敗れました。しかしそれほど大きく問題視はされてないようです。
というのも、相手が先週の活躍も記憶に新しいトミー・ハースだったからです。
ハースがランキングを下げてるほうが問題なんですね。
ただ、ガスケに去年のナダルのような活躍を期待するなら、やはりここは勝って欲しかったように思います。
せめて接戦を演じるべきだったかもしれません。ちょっと簡単に負けすぎました。
Stats
からはレシーブ力の大きな違いが浮き彫りになっています。
全豪は毎年トップ選手がポコポコ負けたりするのですが、今年は、
ひとまず1回戦に関しては大きな問題はありませんでした。
引き続き2回戦、3回戦を注目しましょう。
●2006/1/17
【更新履歴:コラムを追加】
【コラム】に
【テニス史を巡る〜補遺〜】を追加しました。
これは、【テニス史を巡る】への追加記事ということになります。
古い記録を調べていると色々とわかってくることがあり、
自分に対する備忘録的な意味合いもこめて書き留めておきたいと思うようになりました。
【テニス史を巡る】に直接追加する方法もあったのですが、
これ以上記事自体を長くするのにも抵抗があり、あえて別コラムとしました。
今回はフォロー記事という意味合いが強く、マニアックな内容になっているので、画像も使用しませんでした。
今後、グランドスラム、プロ大会、マスターズの歴代優勝者(できれば準優勝者)一覧表も作成したいと思います。
●2006/1/16
【雑記2:レンドルvsナスターゼ】
スポーツ・トレーナー中村豊さんのエッセイにレンドルの記事がありました。
そこにはナスターゼとの絡みが書いてあります。
--以下引用---
ナスターゼは70、80年代のルーマニアのスーパースター。
マッケンローやコナーズ同様、罵倒や醜態で有名だった選手。
勝つためであればネット越しやコートチェンジの際に故意に罵声を浴びせる。
相手の精神状態をめちゃくちゃにし、勝ちに結びつけることを得意としていた。
レンドルがツアーを回り始めたころ、彼はナスターゼと対戦した。
レンドルがファーストセットを取り、その勢いでセカンドセットも攻撃し続けていた。
耐え切れなくなったナスターゼはここで爆発。
ここではとても書けないような罵詈雑言を、レンドルがポイントと取るごとに大声で浴びせた。
当時は主審がいなかった時代でやりたい放題だったのだ。
それにブチ切れたレンドルは、
鬼のような形相でコートチェンジの際にナスターゼの胸ぐらをおもいっきりつかみ、
強いチェコ訛りの英語で "don't talk to me like that" と正面切って言った。
それ以降、ナスターゼはロッカーやラウンジでも自分と目も合わせなくなったとレンドルは笑って話した。
--以上---
2人は公式には1度だけ、1980年に対戦しています。
その時のスコアは「7-5 6-1」でレンドルが勝利しており、
記事の内容とも合致するので、この時のエピソードだったとみていいでしょう。
「悪童ナスターゼ」は有名ですが、どんな悪童ぶりだったかはわからなかったので
少し確認できてよかったと思います。
ただ、当時レンドル20歳、ナスターゼ34歳です。
なんと大人気無い選手なんでしょうかね。
例えば今、試合中にアガシがナダルに向かって怒鳴ってる姿とかって想像できないですよ。
逆に、20歳の若手が大ベテランの胸ぐらをつかむというのも凄いことですが。
●2006/1/16
【雑記1:全豪開幕】
いよいよ本日から全豪オープンが始まります。
日本とオーストラリアの時差は僅かなものですから、
昼間のこうしている間にも試合は行われているわけです。
とその前に、先週の「フェデラー敗退」の記事ですが、
フェデラーが敗れ、ロディックが優勝したこの大会、
ATPの正式な大会でなく、トップ選手達によるエキシビジョンだったみたいです。
試合数が少なくてトップ選手と戦えるので、全豪の前哨戦としてはうってつけだったわけですね。
なので、記録上2006年のフェデラーはまだ無敗となっています。
またロディックも、今年は優勝ゼロです。今のところ。
※毎度おなじみ、牧野高知さんのご指摘で確認できた情報です。ありがとうございます。
さて、全豪に話を戻しまして、
今回サフィンが出てないので、ランキング上位の選手はほぼ無難に勝ち上がるだろうと考えられます。
去年全米で初戦敗退したロディックがちょっと危ない気もしますが、前哨戦で優勝しているのできっと大丈夫でしょう。
そのため、第1週は既に知られた実力者よりも今後の活躍が期待される若手に注目したいところです。
特にフェデラー最強説(仮)のノミネート候補となっている選手たちを注目しようと思います。
(コリア、ナルバンディアン、ガスケ、ダビデンコ、ヨハンソン等)
全豪は思わぬ選手が活躍する事例が多いので、こういった選手たちの可能性はあるといえるのです。
そして久々に岩佐さんの声が聞ける!
●2006/1/12
【雑記:フェデラー敗退】
新年最初の大会カタール・オープンでいきなり優勝を飾り、
今年も幸先のいいスタートを見せた王者フェデラーですが、
今週、続くメルボルンの大会でトミー・ハースに初戦敗退を喫しました。
先週の優勝程度では、もはやニュースにもならなかったフェデラーですが、
久々の早期敗退とあっては取り上げないわけにもいかないでしょう。
ただし、先週の大会ではフェデラーが簡単に勝っています。2人は2週連続で戦ったわけですね。
ハースも実力者ですが、フェデラーを脅かす存在として躍り出たというわけではないようです。
依然としてフェデラーが全豪の優勝候補筆頭に変わりありません。
今回は、アガシ、サフィン、ナダルが欠場を表明しています。
その意味でもフェデラー優勝の可能性は極めて高いといえるでしょう。
フェデラーを倒すのは、ヒューイットやロディックのような2番手の実力者ではなく、
今回のハースのように、当たればやってくれるギャンブル的な選手かも知れないですね。
【雑記2:復活の選手】
パット・キャッシュが現役復帰を宣言しました。
と言ってもダブルスのようですが。
先日、ジョン・マッケンローも、やはりダブルス復帰を示唆してます。
また、去年のデビスカップではイバニセビッチが
結局試合出場はしなかったものの代表メンバーに選ばれました。
近年はシニアツアーがあり、引退選手たちも体を動かしているので
またやりたくなってきたりするのかもしれません。
体力に負担のかからないダブルスに限定されているのは止むを得ないところかもしれませんが。
無理にシングルスに出場しても90年代のボルグのように話題だけで終わってしまうのも寂しいので。
往年の選手に動きがあればそれだけ周りも騒ぎ出します。
結構なことですが、それだけ現役選手にスターが居ないんでしょう。
フェデラーやロディックはさすがにスターと言えますが、
少なくとも日本では知名度は高くありません。テニス好きでなければ知らない名前です。
今なら誰でも知ってるシャラポワでさえ、そのテニスの実力はほとんど知られていないでしょう。
辛うじて「ウィンブルドンチャンピオン」くらいかもしれません。
しかしです。これは選手側は悪くありません。
何度も言ってる愚痴になってしまいますが、選手たちのスター性ではなく、
マスコミの取り上げ方に問題があるのだと断言できるのです。
例えば女子ゴルフが盛り上がってるなんてよく言われますが、
スポーツ番組を見ると、宮里、横峯、諸見里。あと辛うじて不動か。
他に出ててこないですよ。女子ゴルフって4人だけでやってるわけではないですよ。
あと、卓球の選手って日本に一人しかいないんですかねえ。
なんかもう、そうとしか思えない状況になってませんか?
キャッシュの復帰という、そう大きくもないニュースから
ここまで考えてしまいました。いやいや失礼。
●2006/1/6
【雑記:ラコステ】
昨日の【DVD観戦記】で名前の登場した戦前のプレイヤールネ・ラコステですが、
この選手は名前から推察できる通り、ポロシャツで有名なブランドの創業者です。
25歳という早い時期にテニスを引退し、シャツのデザインを始めました。
ラコステは1904年生まれ。
全仏3回、ウィンブルドン2回、全米2回と計7回のグランドスラム優勝を果たしました。
フランス四銃士の一人として活躍した選手です。
《四銃士》
ジャック・ブリュノン Jacques Brugnon (1895-1978)
ジャン・ボロトラ Jean Borotra (1898-1994)
アンリ・コシェ Henri Cochet (1901-1987)
ルネ・ラコステ Rene Lacoste (1904-1996)
さすがに全員故人ですね。
四銃士は、特に全仏では無敵で、
1925年に全仏が世界大会となって以来、1932年まで全てで優勝を果たしています。
特に1930年まではチルデンが2度顔を出した以外、全ての決勝の顔合わせが四銃士同士という徹底ぶりでした。
ラコステ本人も、1924年から6年連続で決勝進出を果たしています。
ラコステは4人の中では最も若い選手でしたが、引退したのも一番最初でした。
短いテニスキャリアの中で残したインパクトは強烈です。
現役時代のあだ名「クロコダイル」はそのままシャツのデザインに使われるようになりました。
また、娘のカトリーヌ・ラコステ(Catherine Lacoste)はゴルフ・プレイヤーとして活躍しました。
以上、【テニス史を巡る】の中で記述しようか迷ったネタでしたが、
シャツのデザインとテニスのデータとは直接関係ないことなのでここで余談的に紹介しました。
むしろこのような余談的なネタを集めたコラムを作成しても良いかもしれませんね。
ただし、白状すればそれをするには少々ネタ不足でして。
些細なネタでも結構ですので、こんなのあります的なものがあれば是非ともご提供をお待ちしております。
●2006/1/5 その2
【また色々と追加など】
【収集データ】に2人の選手を追加しました。
・アンドレイ・チェスノコフは1980年代後半から1990年代にかけて活躍したロシアの選手で、
クレーコートに強く、生涯勝率も60%近くをマークしています。
・マーク・エドモンドソンは、生涯勝率は51%しかないので入れるかどうか迷った選手ですが、
1976年の全豪優勝者であり、生涯データも全て揃っている選手なので追加しました。
今回追加した2人は、いずれもタイ・ブレーク勝率が58%を超えており、
【その他データ集】のタイ・ブレーク勝率にランクインしています。
追加してみてわかった意外な好成績でした。
また、去年の末に引退を表明していたコスタ、サントーロの2人が引退を撤回しているようです。
これに伴い、当サイトでも引退選手から、現役選手扱いに戻しました。
●2006/1/5
【雑記:DVD観戦記】
全仏のハイライト映像の中で、1920年代に活躍した昔の選手、
アンリ・コシェ、ルネ・ラコステ、ジャン・ボロトラのプレーを見ることができました。
古いフィルム特有のカクカクセカセカ動きだったのはさておき、
なんとも奥ゆかしいプレースタイルでした。
・トスアップは顔の横、完全な手打ちのサーブ
・羽子板で羽を突いているかのようなフォアハンド
・小走りなネットダッシュ、てゆーかむしろネットウォーク
流石に80年前のプレーなので仕方ないでしょうね。
それでも、当時最高の選手たちだったわけです。
ちょっとの映像であっても色々と確認できるのは面白いです。
今度は、少し時代をずらした他の選手たちの映像も見てみたいと思いました。
【コメント追加】
【レンドル 対 各選手】、
レンドルvsボルグのプレースタイル欄にコメントを追加しました。
見返してみると、他の選手に比べてボルグのコメントが意外に少ないですね。
別に興味がないわけでも詳しくないわけでもなかったのですが、きっと最初に書いたからでしょう。
【テニス史を巡る】の
【プロの洗礼】にもより詳細な情報を追加しました。
●2006/1/2
【あけましておめでとうございます】
本年もご訪問ありがとうございます。
簡単に「今年の目標」的なものを掲げてみたいと思います。
1)
まず、なんといってもグランドスラムシーズンには実家でWOWOWを録画する!!
いや、そりゃ、自分で申し込むのが正解なんですがね、本来は。
でも、色々と環境的な問題もありまして。
去年は、夏に実家を出たのですが、そのため全米をほとんど観ませんでした。
本当はスカパーに入りたいのですが、中々実現しにくいですねえ。
でも少なくともグランドスラムはチェックしたいと思います。
2)
大きな大会後のデータ更新を怠らない!!
これは必須です。今後の当サイトの生命線ともいえます。
そしてできればフェデラー最強説(仮)をもう少しレベルアップさせたいですね。
情報量を増やしたり見やすくしたりして。
3)
コラムに継続的に記事を追加する。
現在予定中の記事には、古いデータ分析もあり、もっと最近の内容もあります。
これらも、なるべく均等なスパンでアップしていき、読み物として充実させたいです。
対決シリーズなんかも増やしても良いかもしれません。
今後とも、引き続き訪問していただけるよう、
内容の充実を図っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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