【レンドル最強説 更新履歴(旧)】
【2006年5月〜2006年10月】
現在の更新履歴に戻る
●2006/10/23
【更新履歴:シュレーダー追加】
【テニス史を巡る〜補遺〜】にテッド・シュレーダーを追加しました。
フルネームはフレデリック・ルドルフ・シュレーダーですが、テッドの愛称が一般的です。
シングルスでも活躍しましたが、ダブルスでの活躍のほうがどちらかというと有名です。
ジャック・クレーマーやパンチョ・セグラと同じ年齢の選手ですが、
両者と違いプロ入りせずにアマチュアでテニスキャリアを終わらせました。
アマチュアランキングでは戦後4年連続2位という評価を受けました。
ずっと同じ選手が1位にいればそう珍しくもないことですが、
この間1位選手は入れ替わっているので、1位になりきれなかった選手といえるのかもしれません。
第2次大戦直後のアマチュアテニス界は、まだ混乱も残っていたため、
今ではあまり取り上げられることのない時代ではありますが、
実は、クレーマー、セグラ、ゴンザレスの他、
セッジマン、ドロブニー、パティ、パーカー、クイスト、ブロムウィッチなど
充実した人材がいてマニアにとってはかなり魅力的な時代だったりします。
クレーマーは後に、史上最高の21人の選手というのを列挙しているのですが
その中にシュレーダーの名前も入っています。
(このクレーマーの評価はそのうち取り上げたいと思います)
●2006/10/16
【更新履歴:70年代前半史の追加】
【コラム】のテニスの歴史欄に【70年代前半史】を追加しました。
1970-73年の4年間はレーバー時代とコナーズ時代に挟まれた空白の時代です。
そういった時代にも興味があったので記事にしてみました。
また同じような空白の時期として2000年代前半にも触れています。
やはりサンプラス時代とフェデラー時代の中間にあたる4年間です。
もう少し言えば90年代前半もこれに近い状態だったといえるのかもしれませんが、
それほど極端ではないと感じたので記事内では触れませんでした。
●2006/10/2
【更新履歴:キャンペーン終了のお知らせ】
開設1周年企画として行っていた「レンドル名プレー集」プレゼントキャンペーンを終了しました。
ご応募くださった皆様、本当にありがとうございました。
詳細は、1周年記念記念企画ページをご覧下さい。
●2006/9/11
【更新履歴:大幅データ更新】
現役選手のデータを最新のものに更新しました。
【収集データ】ではアガシ、コスタ、エンクイストの3人を現役選手ではなく引退選手の扱いにしました。
元々アガシは現役選手扱いにしてなかったのですが、数字のほうも完全に最終データということになりました。
次回の更新は、年末のマスターズ後を予定しています。
年度別のデータなども修正になるので、いつもより更に大規模な更新になります。
●2006/9/7
【更新履歴:リンク追加】
リンクページにイヴァン・リュビチッチ応援サイト
Ljubo Mania
を追加しました。
選手個人を応援するサイトというのは少ないように思います。
ブログならば結構あるんですけど、
HPとなるとコンテンツを充実させなければいけないですから苦労も多いでしょう。
そんなわけで、是非ともということでリンクさせていただきました
実はリンク自体は8/30に貼らせていただいていたのですが
ここでの告知を失念しておりました。大変失礼しました。
●2006/8/25
【更新履歴:HP開設1周年記念プレゼント企画】
当サイト開設1周年企画として、「レンドル名プレー集」プレゼントキャンペーンをやっています。
詳細は、1周年記念記念企画ページをご覧下さい。
●2006/8/22
【更新履歴:トップ10在位ランキング追加】
【トップ10在位ランキング】を追加しました。
テニスのATPランキングは1973年の発足以降、オフの期間を除いて毎週集計されています。
現在ATPには1000人以上の選手が登録されており、
引退した選手も含めれば実に膨大な数の選手がプレーしてきたことになります。
つい、ランキングというと1位ばかりに目が行きがちですが
トップ10どころかトップ100に入るだけでも凄いことだといえるのです。
そして、そのトップ10というものに着目したのが今回の記事です。
ランキングには大きく2種類の捉え方があります。
週毎のランキングと年末のランキングです。
実態は同じですが、年末ランキングは年の最後の時点でのものということになります。
今回の記事では週毎と年末、両方のランキングでトップ10の集計を行いました。
ただし、週毎のランキングについては、原理的には全て集計が可能であるものの、
そこまで詳細にデータが公開されてないため、実質収集が不可能でした。
そのため、週毎ランキングは90年代以降の選手に限定したデータとなっています。
今回の集計結果にはかなり意味深いものがあります。
ランキング1位やグランドスラム優勝回数といった派手な記録ばかりでは
目の届かなかった選手達の活躍を見ることができました。
始めは【コラム】の中に組み入れるつもりでしたが、
常時変動するデータを扱うため【データ分析】本体のほうに入れることにしました。
※今回のトップ10ランキングは、小川様よりリクエストいただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
●2006/8/17
【更新履歴:トップページ修正!!】
トップページを少々変更しました。
昨日【コート種別検証】を追加したのに伴い、
【コラム】が雑然としてきたので細分化することにしました。
対決シリーズ、
テニスの歴史、
小コラム、
フェデラー最強説(仮)
の4つに分類しました。
「ペリーvsバインズ」や「レーバーvsローズウォール」のように、
一部「対決」と銘打っていても正式な数値が残っていない古いものに関しては
「対決シリーズ」ではなく「テニスの歴史」のほうに分類しています。
また、その「テニスの歴史」ですが、
まず全体の概要がいくつかあり、続いて古いほうから順に、という並びになっています。
上から読んでいけばテニス史の流れがわかるようにと極力したつもりです。
ただし、一番最初に書いた「ロッド・レーバー最強説」のみは
歴史に触り始めた最初期に書いた記事であるため概要的なニュアンスが強く、
最初に読んだほうがわかりやすいかと思えたので敢えて一番上にしました。
また、今まで雑記や更新履歴に書いてきた内容の中に結構濃いものもあり、
それら記事として転用可能な文を選別して「雑記からの転用」というコラムを設けようかとも考えています。
●2006/8/16
【更新履歴:コート種別検証追加!!】
【コラム】に
【コート種別検証】を追加しました。
テニスファンなら当たり前のように接しているコート種類の違いですが、
まだあまり詳しくない方には意外と難解だという話を伺い、
それならばと新たに項目を設けることにしました。
ただ、テニスのプレースタイルなどは日々変化しており、
必ずしもここに書いたことが絶対とは言い切れない部分もあるのは事実です。
大体の参考にしてもらえればと思います。
またテニスファンの方でも、
ハード、
クレー、
グラスはまだしも、
カーペットのことはよくわからない例は多いのではないかと思います。
当サイトでも過去にTaraFlexに翻弄された経験がありまして、
カーペットについては少し詳しくなりたいと思っておりました。
まだまだ詳しくなったとは思いませんが、
今回はちょっとその気持ちが出てカーペットの記述が多くなった気がします。
今後も新しい情報が入手できればどんどん更新していきたいと思います。
●2006/8/1
【更新履歴:歴代ランキング1位】
【歴代ランキング1位】の表を作成しました。
第一次大戦後の1919年以降が対象です。
まず、年間の1位と2位を、
そしてプロ大会とアマ大会が平行して行われていた1927年〜1967年の間は
プロ、アマそれぞれの1位を併記しています。
ATPランキング制度が発足した1973年以降については問題ないのですが
それ以前に関しては評価が定まっておらず、諸説ある年も存在します。
そのような場合には独自の観点も加えたことをお断りしておきます。
基本的に諸説ある場合は備考欄に記述を加えています。
ここでも、以下に主な「諸説」を列挙しておきます。
《1934-36年》
プロのバインズとアマのペリーが別々に最強を誇っていた時期です。
評価は五分ですが、1934年に関してはグランドスラムを3つ取ったペリーを上とする評価でほぼ一致しています。
ペリーの活躍は3年間でほぼ一貫といえます。1935年のみプロツアーで大きく活躍したバインズを1位にしました。
《1937年》
プロでトップを争ったペリーとバインズの2人がほぼ互角の評価です。
直接対決でバインズが優勢でしたが、年間の総合成績でペリーを1位にしました。
ただしこの年はアマのバッジの活躍も目覚しく、三者ほぼ同一という意見もあります。
《1940-1945年》
第二次大戦中にあたり、プロアマとも大会数が激減しています。
プロツアーが行われていた42年まではまだいいのですが、43年以降は実質全米アマのみの評価となっています。
因みに1943年の1位ジョー・ハントは、ジャック・クレイマーと共に将来を期待された選手でしたが、
残念ながら戦地で命を落としてしまいました。
《1950年代前半》
この頃になると、プロとアマ、プロの中でもメジャー大会とエキシビジョン、
といった具合に別々の要素が混在していて正当な評価を下すのが困難です。
50年代前半はほぼクレイマーが1位でしたが、セグラとゴンザレスも絡んでいて評価もまちまちです。
しかし、プロがアマを凌駕しているという点に関しては共通認識となっています。
《1950年代後半》
引退したクレイマーの代わりにセッジマンが登場します。
ゴンザレスの1位は確定ですが、2位をセッジマンとセグラとで激しく争っています。
年によってどちらという説もあります。
また1955年だけはアマチュアのトレイバートが2位になっています。
もちろんトレイバートの数字は素晴らしかったのですが、この年はプロ大会もあまり行われませんでした。
その後、ローズウォールとホードが登場しますが、ビッグネームとしてツアーを多く組んでもらえた2人は、
少々有利な評価を貰えたと言えなくもありません。
《1960年》
プロ大会で大きく活躍したローズウォールを2位にしましたが、
エキシビジョンでゴンザレスに大きく負け越したローズウォールより
セッジマンのほうを2位にするという意見もあります。
《1961-62年》
アマチュアのレーバーを2位にするという意見があります。
1961年はまだしも、さすがに年間グランドスラムを達成した1962年はレーバーを2位にしました。
《1972年》
ランキング制度導入の直前です。
スタン・スミスを1位にしましたが、ナスターゼを1位にするという意見もあります。
スタン・スミスは20大会に出て9大会で優勝、ナスターゼは31大会に出て12大会で優勝、勝率は87%と85%でスミスがややリード。
考え方によりどちらを1位とすることもできそうです。
●2006/7/28
【更新履歴:更に追加】
【対決!レーバーvsローズウォール】の最後にクーパー、フレーザーの記述も追加しました。
それぞれ2年ずつアマチュアランキング1位を獲得した選手です。
ローズウォール、ホードとレーバー、エマーソンの間に位置する選手といえます。
重要度では他の選手たちほどではありませんが、テニス史には名を残してると言えるので追加しておきます。
しかし、歴史系のコラムもどんどん雑多になっていきます。
本格的に再構成が必要かもしれません。
●2006/7/26
【更新履歴:ロイ・エマーソン】
【対決!レーバーvsローズウォール】にロイ・エマーソンの記述を追加しました。
エマーソンはグランドスラム優勝回数の記録を持っていながら
表立って取り上げられることのない気の毒な選手です。
当サイトでも取り上げてないことをずっと気にしていました。
ほとんど資料がないというのが大きな原因だったのですが。
因みにこのページではタイトルのレーバー、ローズウォールの他にルー・ホードも取り上げてます。
この辺はちょっと整理しないといけないですね
同じ時代に活躍した関連のある選手ということで、【ペリーvsバインズ】ではドン・バッジ、
【チルデン最強説】ではラコステやコシェを取り上げたりもしています。
【ペリーvsバインズ】なんてむしろタイトルになってないバッジのほうが強いくらいですから。
各選手に対してアンカーをつけて飛べるようにする等の対策を考えてみたいと思います。
●2006/7/13
【更新履歴:大幅データ更新!!】
データをウィンブルドン終了時の最新のものに変更しました。
今回は反映するのがやや遅くなってしまいました。
データが最新になったこと以外に今回大きく変更になった場所があります。
【グランドスラム安定度を検証する】の早期敗退率です。
はずかしながら計算方法を間違えてました。
例えばボルグは「出場27、早期敗退3」なので、「3÷27」であるべきなのですが
何故か「3÷(3+27)」と計算していました。恥ずかしい。あわてて修正しました。
結果、全体的に早期敗退率が上がっています。
また、同ページでグランドスラム年間20勝以上達成者をリストアップしてるのですが
なんと今年は、フェデラーが全米を待たずに早くも20勝に達してしまいました。
全米で準決勝に進出すると1988年にビランデルが達成した25勝に並ぶことになります。
また、データ更新とは直接関係ありませんが、
【パンチョ・ゴンザレス最強説】の中のパンチョ・セグラに対する記述を少し修正しました。
当サイトではセグラを「ずっとプロNo.2の選手だった」と紹介していたのですが
一説に1952年にはプロNo.1であったといわれていることが判明したのでその点を付け加えました。
近いうちに歴代No.1の一覧も作りたいと思います。
●2006/7/4
【更新履歴:対決シリーズの修正】
【対決シリーズ】の表を修正しました。
表の最後にコート別の勝敗成績を載せているのですが、
今まではTennis Cornerの表をそのまま持ってきていたため、
何故かハード、クレー、グラス、インドアとなってました。
たしかにインドアは一つのジャンルなのですが
コート別の中に突如入ってくるのはおかしいです。
クレーでもハードでもインドアならば集計されてしまうことになります。
このインドアとなっていた部分をカーペットに修正しました。
成績もカーペットの数字に直しました。
●2006/7/1
【情報求ム!!】
先日メールにて質問をいただきました。
私では解決できなかったのでご本人の了解を得まして
この場に転載させていただきます。
---以下引用--------
実はお聞きしたいことがありましてメールさせて頂きました。
わたしはレンドルとエドバーグが好きで、気になっている事があります。
二人の試合で確かレンドルが変わったレシーブをして得点したあと、基本に忠実な
エドバーグが珍しくクルッと回転しながらレシーブ仕返した試合があったのを記憶し
ています。これがいつの何の大会か知りたいのと、その映像が見られるビデオ等があ
るか必死で探しています。
まず何の大会で何年の試合なのかが分からずレンドル対エドバーグの対戦履歴を調
べていたところ、二人の対戦が非常に多いことに驚きました。また、テニス関連のビ
デオがなかなか調べられず困っています。
とても詳しくデータがウェブにのっていましたので、もしご存じのようでしたら教
えて頂けないでしょうか。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
---以上--------
実は私もこの試合を見たことがある気がするのですが
いつの試合だったかが定かではありません。
ご本人様と私の記憶を合わせると、
アウトドアのハードコートだった可能性が高いというところまでわかっています。
ただそれも曖昧な記憶の範疇ですので確実ではありません。
レンドルとエドバーグはアウトドアハードで12回も対戦しています。
http://www.jouhoumou.net/~au-saga/lendl/vsEdberg.html
その中のワンプレーを探し出すのは容易なことではないと思いますが
何らかの情報をお持ちの方は是非ともお知らせ下さい。
よろしくお願いします。
●2006/6/22
【更新履歴:コート別連勝記録追加】
【その他データ集】に【コート別連勝記録】を追加しました。
最近のコート別連勝記録更新ブームにあやかっての更新です。
項目自体は今までもありましたが、
連勝記録の添え物のような感じで1位の記録だけを表示してました。
それを今回の修正により、5位までを表にしました。
●2006/6/20
【更新履歴:F・ゴンザレス追加】
【収集データ】に現役のフェルナンド・ゴンザレスを追加しました。
フルネームは長いのでF・ゴンザレスという表記にしています。
生涯勝率は60%超えというなかなか優秀な成績を収めていたので追加しました。
F・ゴンザレスはチリ出身の選手。
サフィンやフェレーロと同じ1980年生まれ。
ビッグサーブとストロークの強打を持つ、完全なパワー型の選手です。
タイ・ブレーク勝率は60%近くを記録しています。
これは現役としてはかなり高く【その他データ集】にも登場しています。
因みに、パンチョ・ゴンザレスとは直接関係ないようです。
これで、選手総数は96人になりました。
●2006/6/17
【更新履歴:フェデラーvsヒューイット(未完)】
雑記(blog) のほうで新しい記事を追加しました。
ブログの更新をいちいちここに書く必要はないのですが
今回は【コナーズvsボルグ】と【フェデラーvsヒューイット】の比較ということで、
既に記事になっている【コナーズvsボルグ】はいいのですが、
存在していなかった【フェデラーvsヒューイット】のほうを急遽比較用に作成しました。
ただし比較用に用意しただけなので、中に記事は全然なく、
Tennis Cornerから引用した対戦表のみのページとなっております。
トップからのリンクも張ってませんので隠しページ的になってしまってますが、
一応コンテンツとしては追加されてますのでここで告知しました。
今後記事を追加してまともなページになったら、
対決シリーズの一つとして正式にリンクを張りたいと思います。
因みにブログの記事ですが、本体に書いてもいいのではないかというほどの
満点のボリュームになってしまいました。
いずれ【レンドル最強説】本体のほうに転載するかもしれません。
●2006/6/16
【更新履歴:更新履歴と雑記の分割】
ごっちゃになっていた更新履歴と雑記を分割しました。
更新履歴は今までどおりこのページで行いますが、雑記のほうはブログ化してみました。
こちらです。
今は猫も杓子もブログという感じなので正直言って抵抗があったのですが、
毎回HTMLにするという手間が簡略化がされるということ、
そして携帯から書き込める利便性に魅かれ、トライアルのつもりでやってみました。
早速、新しい記事もアップしております。
しばらく様子を見ながら続けてみたいと思います。気が乗らなかったらまた戻すかもしれませんが。
お気づきの点などありましたら、気軽にご意見くだされば幸いです。
※今回の分割は、ndoさんから提案いただきました。
ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。
●2006/6/15 その2
【更新履歴:ウィンブルドン現象】
【コラム】に
【ウィンブルドン現象】を追加しました。
今までの歴史シリーズの付け足しのようなもので、雑記に書いてもいいような内容でしたが、
量が多いのと、ちょうどこれからウィンブルドンを迎えるという
絶好のタイミングだったことがあったので、独立した記事にしました。
中で扱ってる選手について補則です。
今ではあまり目立たないルゼドゥスキーですが、
グラスコートには強く生涯15のうち5つがグラスコートでのタイトルです。
これは現役ではフェデラーの6に次いで2位という数字です。
その他は、ヒューイットも2位タイ、ロディックが3で4位となっています。
数少ないグラスコート大会ですから複数獲得というのは非常に難しいようです。
●2006/6/15
【雑記:実は達成されていたグランドスラム連勝記録!!】
全仏決勝でフェデラーが敗れたことにより、
グランドスラム連勝記録の更新はなりませんでした。
現在の記録は以下の通りです。
1 29連勝 レーバー(1969-1970)
2 27連勝 フェデラー(2005-2006)
3 25連勝 コナーズ(1974-1975)
3 25連勝 サンプラス(1993-1994)
2006/06/05の雑記にも書いていますが、3位タイの2人のうち、
コナーズの記録には不出場の大会が含まれています。
つまり、まず全豪で優勝し、その後の全仏には出場せず、
続くウィンブルドンからまた連勝を再開したという具合です。
連勝には変わりはないのですが、不出場の大会を挟んでいるわけです。
厳密に全ての大会に出ての記録ということにこだわるなら
コナーズの記録は19連勝ということになります。
さて、ここまで調べてもう一つ思わぬ事実にぶつかりました。
実はレーバーの記録にも、不出場の大会が含まれていたのです。
レーバーは1969年に年間グランドスラムを達成しました。
通常グランドスラムは最大7試合ですが、この当時全豪の規模は大きくなく、
優勝まで5試合しかありませんでした。
レーバーは1969年の年間グランドスラムで26連勝を果たしたことになります。
しかし翌年、レーバーは全豪、全仏に出場しませんでした。
ようやくウィンブルドンに出場し、3回戦まで勝ったので
3つの勝利を追加し、記録の29連勝ということになるのですが、
「全ての大会に続けて出場しての連勝記録」ということなら26連勝でしかなく、
フェデラーはレーバーの記録を塗り替えていたことになるのです。
ここ、結構大きなポイントだと思うのですが
どこでも取り上げていないのは何故でしょうか??
●2006/6/14 その2
【更新履歴:細かい修正】
サイト内を細かく見直しています。
【グランドスラム安定度】にて、
1973年以降でグランドスラム年間20勝以上あげた選手を列挙していますが、
2003年のフェレーロがすっかり抜けていたので追加しました。
この年、フェレーロは20勝をあげています。
しかし、ヒューイットやロディックではなくフェレーロというのは意外でした。
【コラム】の歴史関係の記事も見直しました。
細かくは列挙しませんが、分かりにくいところの補足説明、
誤字の修正、言い回しの変更等マイナーチェンジが施されてます。
一番の大きな変更点は、ドン・バッジについての記述でしょうか。
今までは、年間グランドスラムの偉業を、ことさら低く見積もった記述で紹介していたのですが
その辺の違和感を修正しました。
●2006/6/14
【雑記:グラスコートシーズン開幕】
全仏終了と共にテニス界はグラスコートシーズンに入りました。
グラスコートとはすなわち芝生のコートです。
芝生はクレーと違ってバウンド後の球足が速く、
ボールが弾まず、イレギュラーが多いという厄介なコートです。
最近はよく弾むボールを使ったり、
ラケットの当たり判定が向上したりと芝生でも戦いやすくなっていますが
これまでずっと性質の違うクレーで戦っていた選手達にとっては、やりにくいに違いありません。
グラスコートシーズンとは言ってもそう長く続くわけではありません。
まず今週行われるのが、ロンドン、クイーンズの大会と、ドイツ、ハレでの大会です。
来週はオランダとイギリスで小規模な大会が行われます。
そして早くも再来週にはウィンブルドンが始まります。
これだけです。これでグラスコートシーズンは終了です。
選手は多くても3大会にしか出られないわけです。
実を言うとウィンブルドン終了後にもアメリカで小さな大会が1つあります。
しかし、トップ選手がこの大会に出ることはほとんどありません。
実質、ウィンブルドンでグラスコートシーズンは終了といえます。
もっと言えば、ウィンブルドン直前の週も調整に使われることが多いので
トップ選手のほとんどは今週の大会とウィンブルドンの2つにしか出場しないということになります。
さて、今週の2つの大会を簡単に紹介します。
ハレとクイーンズです。
ドローはクイーンズのほうが大きいですが、賞金はどちらも80万ドルで同じです。
ツアー全体では中規模ですが、グラスコート大会としてはウィンブルドンに次ぐ規模になります。
まず、ロンドンのクイーンズ。
この大会は1988年に全豪がハードコートになって以来第2のグラスコート大会であり続けています。
ウィンブルドンと比べると芝生が固く、比較的打ちやすいコートといわれています。
また2週間行われるウィンブルドンよりコートの痛み方も少ないので、イレギュラーも少ないようです。
過去にストローカーであるレンドルが2連覇、ヒューイットが3連覇しているのがそれを表しています。
この大会ではヒューイットが3連覇した後、現在はロディックが3連覇中です。
フェデラーは出場しないので、鬼の居ぬ間にグラスコート勝率を上げておきたいところです。
ナダルが第1シードで出場します。
続いて、ドイツ、ハレの大会。この大会では現在フェデラーが3連覇中です。
今回ももちろん圧倒的な優勝候補ですが、フェデラーにはグラスコート連勝記録がかかっています。
現在36連勝。ボルグの記録が41連勝です。
ハレの大会はドロー(参加者)は32なので、優勝までちょうど5試合あります。
つまりここで優勝すればグラスコート連勝のタイ記録が樹立されることになるのです。
●2006/6/13
【更新履歴:現役選手最新データ更新!!】
現役選手のデータを最新にしました。
【収集データ】にリュビチッチとダビデンコを追加しました。
2人とも現在の上位ランカーですが、意外にもトータルの成績はそれほど突出したものではありませんでした。
ダビデンコは生涯勝率が54.49%とかなり下です。
リュビチッチは生涯勝率は悪くないのですが、グランドスラム勝率は50%を切っています。
もちろん今は強い選手なのでこれから数値変化を期待することはできますが、少々予想外の結果でした。
改めて、数字にすると意外な面が見えてくるものです。
また、今年での引退を表明しているコスタ、クエルテンについては、
一応まだ現役選手にしていますが、年末の大幅更新で引退選手扱いに変更しようと思います。
今年全く試合に出ていないエンクィストについても同様の扱いになると思います。
当サイトのデータ収集において重要な役割を担ってくれている
Tennis Corner
が最近全然つながりません。
もしかしたらなくなってしまったのでしょうか。
他のサイトだと自分で集計しなくてはいけないような細かいデータなどでも見やすく表にしてくれてたりして、
非常に重宝していたサイトだっただけに、もしそうならとても残念です。もう少し様子を見たいと思います。
今回のような大幅更新では、基本的に現役選手の部分を変更することになります。
つまり【データ分析】と【フェデラー最強説(仮)】が中心です。
しかし、中には妙なところも変更になったりします。
例えば【レンドルvsエドバーグ】がその1例です。
このページの下のほうにグランドスラム連続出場数の表があります。
エドバーグの成績を紹介するために用意した表なのですが、今年になって現役のハーバティが3位に食い込んできました。
こういった部分も一応メンテナンスしております。
トップページには、修正した箇所にUpdate!!マークをつけているのですが
このような細かい修正部分だといちいちつけることはありませんのでご了承下さい。
さて、一応データの更新は行いましたが、実はまだもう少し手を入れたい部分もあります。
今後しばらくの間、こまごまとした修正が加わることになるかと思います。
次回のデータ大幅更新は、ウィンブルドン終了後の7月中旬を予定しています。
●2006/6/12
【雑記:ナダル全仏連覇!!】
ラファエル・ナダルがフェデラーを破り全仏2連覇を達成しました。
スコアは「1-6 6-1 6-4 7-6」。第1セットはほぼ一方的な展開で落としましたが
その後フェデラーがらしくないミスを連発すると同時にナダルの調子も上がっていき、
最後のほうはポイントの大半がフェデラーのエラーという感じで決着が付きました。
これで両者の対戦成績はナダルの6勝1敗。
トップ同士の対戦としては異例の大差が付いたことになります。
全仏が終了するとすぐにグラスコートシーズンが始まります。
フェデラーとしては今後の得意コートでこの不名誉を払拭したいところでしょう。
クレー以外でのナダルの戦いぶりにも注目したいところです。
全仏優勝者がその年のウィンブルドン1回戦で敗退するという例が過去多くあります。
去年のナダルは2回戦敗退でした。
ここ数ヶ月はナダルのクレーコート連勝記録で持ちきりでしたが
今度はフェデラーがグラスコート連勝記録に挑む番です。
現在36連勝。ボルグの41連勝まであと5つと迫っています。
今日から始まるハレの大会で優勝するとタイ記録が達成されます。
あまりにクレーで頑張りすぎたのでグラスでの戦い方を忘れた、
なんてことに、さすがのフェデラーですからならないと思いますが。
さて、当サイトとしては忙しいのはこれからです。
現役選手のデータ更新のほか、全体的な見直しをかけることになります。
もうしばらくお待ち下さい。
●2006/6/11
【雑記:フェデラーvsナダル頂上決戦】
いよいよフェデラーvsナダルの頂上決戦が行われます。
フェデラーが勝てば、生涯グランドスラム、グランドスラム連勝記録など
様々な記録が打ち立てられることになります。
正直、私は今のフェデラーには、かつてのレンドルと同じほど魅かれています。
そのため、基本的にはフェデラーがどんどん新しく記録を塗り替えてくれるのは大歓迎なのですが
ただ一つ、困ることもあります。
このサイトのタイトルです。
今は、フォントサイズを変えたりフェデラーのほうに(仮)を付けたりして
レンドルと差をつけていますが、この扱いも危うくなってきています。
さすがに今回優勝しようものならフォントくらいは同じにしたほうがいいかもしれません。
ただ、(仮)を取るつもりはありません。
オンタイムで見ていると、ついつい現役選手を最強と言いたくなってしまうものですが
やはり最終的にはそのキャリア全体での成績を判断するべきだと思います。
フェデラーが現役の間は(仮)は付けておくべきでしょう。
事実、フェデラーは今確かに強いですが、キャリア全体を見ると勝率はまだ77%です。
強くない時期がかなり長かったことを思い出さないわけにはいきません。
そしてもう一つ。
ナダルという苦手選手が存在するという事実が
フェデラー最強説の根拠を揺るがす大きな問題点になっています。
これは断然克服しなければいけないポイントだといえるでしょう。
フェデラーの今後の課題とさえ言っていいと思います。
今回の対決はナダル有利の声が優勢です。
全仏では今まで2連覇した選手というのは結構いますが、
3連覇以上となるとボルグが4連覇(凄い!)を1度達成しているのみで、それ意外にはいません。
ナダルはもちろんまだ2連覇さえしていないのですが、ボルグ以来の3連覇さえ狙える位置にいる選手です。
こちらも新たな記録を期待させてくれています。
テニスのデータからは少し外れますが、ナダルのあの恰好はドラゴンボールの影響らしいですね。
ドラゴンボール好きが昂じてあのウェア、そしてテニスとしては過剰なまでの筋肉の付け方に発展していったとのこと。
ちょっと意外でした。
もう一つ。
私がナダルを知ったのは2年前ですが、実はナダルという名前を聞いたのは2度目でした。
最初に聞いたのは、サッカースペイン代表のミゲル・アンヘル・ナダルという選手を知った時です。
この選手は、本職はディフェンダーですが、ミッドフィルダーやフォワードまでこなす名プレイヤーで
サッカー以外のどのスポーツをやっても大成しただろうといわれる見事な身体能力の持ち主でした。
私の大好きだった選手の一人です。
実はこれ、ナダルの叔父とのこと。血筋がいいんですね。能力の高さもうなずけました。
当サイトではデータ以外のことは極力取り上げないようにしてます。
奥さんがどうとか恋人がどうとか趣味がどうとか引退後の生活がどうとか
そういうのってゴシップの類ですからサイトの趣旨には合わないことだと思います。
しかし今回のナダルに関する話は、サッカーW杯開幕と期待通りの頂上決戦の実現により祭り気分で取り上げてしまいました。
ご了承下さい。
●2006/6/10
【雑記:全仏準決勝、フェデラーとナダルが勝利】
やはりこうなりました。
準決勝でフェデラーとナダルが勝利し、今年4度目の頂上決戦が行われます。
フェデラーvsナルバンディアンは、凄い試合でしたが残念な試合でもありました。
現在ナダル以外にフェデラーを倒す可能性のある選手としてナルバンディアンの名前が挙げられます。
試合のほうもその通りで、立ち上がりからナルバンディアンが絶好調
第1セットをナルバンディアンが取り、第2セットも3-0とリードしました。
フェデラーがあまりにミスショットを連発するのでどうなることかと思いましたが、
そこから見事調子を取り戻すと、今度は逆にフェデラーの一方的な展開になりました。
結局ナルバンディアンはダビデンコ戦で痛めていた腹筋が悪化してしまい、第3セットの途中でリタイアしました。
スコアは「3-6 6-4 5-2 ret」
故障がなければ最後までどうなっていたかわからない試合だっただけに非常に残念な結果です。
この試合一番の注目は第2セットのフェデラーです。
絶不調でミス連発だったのを見事回復させ、絶好調に転じた様子には驚かされました。
ボルグを思い出しました。ボルグも非常に安定した選手でしたが、やはり人間なので調子を崩すときもありました。
こういうとき、普通は色んなことをやったり、フラストレーションをためたりしてあがくものなのですが、
ボルグは何もしません。ミスを連発しているときはただただミスショットを打ち続けます。
力を入れずに無心に打ち返してるうちに調子を取り戻すタイミングがあるということをわかってるんですね。
ボルグは5セットマッチに滅法強かったのですが、中には簡単に取られているセットも結構ありました。
昨日のフェデラーは正にそんな感じで、
強打のエラーが続いたので緩いショットに切り替え流れが自分に向くのを待っていた感じでした。
そして調子が戻ったとわかると強打で一気にたたみかける
もうおなじみの強いフェデラーの姿に戻っていました。
フェデラーはこれでグランドスラム27連勝。レーバーの29まであと2つとなりました。
グランドスラム連続決勝進出は4。オープン化後レーバー、アガシに次ぎ3人目。
4大大会全てで決勝に進出。レーバー、レンドル、エドバーグ、クーリエ、アガシに次ぎ6人目。
トーナメント連続決勝進出は14大会。レンドルの18に次いで単独2位。
などなど数々の記録に挑み続けています。
もう一つの準決勝、ナダルvsリュビチッチは最後まで面白い試合となりました。
結果は「6-4 6-2 7-6」でナダルのストレート勝ちでしたが、
正直リュビチッチがここまでのプレーを見せてくれるとは予想外でした。
リュビチッチという選手は、柔らかな打ち方が特徴で、その天才肌のスタイルが一部で非常に高く評価されています。
しかし、私の感覚では、その柔らかなショットは意外なスーパーショットを見せる一方、スイングが定まらず、
変なミスを連発する諸刃の剣であり、ナダルのような相手では調子を掴めないのではないかと思っていました。
事実、昨日の試合でも一方的にやられた時間帯もありました。しかし、のってるときはかなりいいショットを入れていて
あのナダルのフォアを相手にバックハンドでエースを取ったポイントもありました。
リュビチッチのバックハンドは片手打ちです。今最も優れた片手打ちバックを持っている選手かもしれません。
ナダルはこれでクレー59連勝となりました。全仏では去年のデビューから負け無しです。
ビランデルが1982年の全仏デビューで優勝、翌年準優勝という記録を残していますので、ナダルはこれに並んだことになります。
デビューから2大会連続優勝となると、グランドスラムでは1981-82年全豪のヨハン・クリークだけです。
●2006/6/9
【雑記:ドライブボレー】
昨日は男子の試合がなかったので女子の試合を観ました。
最近は女子にもパワーテニスが導入されてます。
しかし、パワー中心になりすぎているため、組み立てなどがあまりなく、
強打強打、ダッシュダッシュという一本調子の試合になってることも多い気がします。
ショットにミスも多いです。
ちょうど10〜15年前の男子テニスを思わせます。
ちょっと前だと、テニスは男子よりも女子のほうがラリーが繋がるので面白いといった声が聞かれました。
しかし女子がパワー偏重になってしまった今、技術も高まっている男子のほうがより面白いと感じてしまいます。
私だけでしょうか。
さて、パワーテニスという単語が出たついでなので、ドライブボレーについて少し。
ドライブボレーというのはパワーテニスの象徴とも言うべきプレーだと思います。
スイングボレー、ショットボレー、ドライビングボレーなどとも呼ばれ、
ノーバウンドで通常のトップピンと同じようにボールを叩くショットです。
実はこれ、両手打ちバックハンドではそう珍しいというか難しいショットではありません。
両手で支えられるのでスイングの軌道も安定するし、
ボールに打ち負けないので、わりと前から使われてきたショットです。
しかし、両手打ちでは打点も体の近くになるので豪快さが目立ちません。
やはり片手で打ってこそのドライブボレーだと言えるでしょう。基本はフォアハンドです。
フォアのドライブボレーは80年代以降マッケンロー、レンドル、アガシなどがよく使ったショットです。
速い振りぬきとボールを点で捉える高い技術が必要です。
一部の選手しか使えない大技ですから、このショットが飛び出したときにはしびれたものでした
しかし最近ではほぼ誰でも使います。男子選手は勿論、女子もガンガン使います。
今大会でも、ボレーの苦手な選手が、普通に打てば簡単に決まるのに
敢えてドライブボレーばかり打って自滅した試合がありましたが逆に感心してしまいました。
で、もう一つ。片手打ちバックハンドのドライブボレーというのもあります。
これはフォアのドライブボレー以上に目にする機会の少ないショットです。
バックハンドは効果的にスライスが使えますから
わざわざドライブにする意味があまりないのかもしれません。
しかし、こういうのを敢えて持ち出してこそ真のパワーテニスと言えるのです。
フォアではドライブボレーを使ったマッケンローもバックハンドではほとんど使いませんでした。
ゲルライティスが時々素晴らしいのを決めていた記憶がありますが、やはり
最初にこれを武器にしたのはご存知レンドルだといえます。もう我ながら惚れるのも仕方ないです。
その後バックハンドは両手打ちがメインになってしまい、片手打ちの選手はほとんどいなくなってしまいました。
たまにいてもネットプレイヤーであり、このようなリスクの大きな強打は見せてくれませんでした。
辛うじてシュティッヒが時々決めていたくらいです。
最近になってようやくフェデラーなどが時々打ってくれるようになりました。
しかし、フォアのほうが得意という選手がほとんどであり、
レンドル以来の見事なバックハンドドライブボレーにはなかなかお目にかかれないのが残念です。
ただし、女子で、エナンが強烈で正確な片手打ちバックハンドを持っています。
ドライブボレーもたまに披露してくれます。
意外にも、このショットに関しては、
男子選手よりも女子のエナンに期待したほうがいいのかもしれません。
●2006/6/8
【雑記:準々決勝その2】
準々決勝残りの2試合が行われました。
順当にナダルとリュビチッチが勝ち、これでトップ4シード全てが準決勝に残りました。
これはグランドスラムだけでなく、テニスの大会としても珍しいことです。
全仏では1985年以来21年ぶりということになります。
その時はマッケンロー、レンドル、コナーズ、ビランデルという顔合わせで、第4シードのビランデルが優勝しました。
因みにその前年の1984年も、全く同じ組み合わせ、全く同じシードで4人が残っています。
今回は、この2年連続に続く3回目の出来事ということになります。
顔合わせはフェデラー、ナダル、ナルバンディアン、リュビチッチです。
前回と比較すると、4人のプレースタイルがバラバラという点で共通してますね。
敢えて言えばフェデラーとリュビチッチが近いでしょうか。
今日は女子の準決勝が行われ、男子準決勝は明日行われます。小休止といったところですね。
●2006/6/7
【雑記:準々決勝その1】
昨日は準々決勝2試合が行われました。
まずフェデラーvsアンチッチは「6-4 6-3 6-4」でフェデラーの貫禄勝ち。
これでフェデラーはグランドスラム26連勝で単独2位となりました。
また、連続準決勝進出も8大会に伸ばしました。
アンチッチのプレーも悪くないと感じました。
しかし勝負どころでのフェデラーの動きはさすがです。
ピンチらしい場面もそこそこあったのですが全てはねのけていました。
もう一つの試合
ナルバンディアンvsダビデンコは「6-3 6-3 2-6 6-4」でナルバンディアンが勝利しました。
ナルバンディアンはフェデラーに6勝5敗とわずかながら対戦成績でリードしている選手です。
2人は去年のマスターズで2度対戦を行い、いすれもフルセットにもつれる接戦となりました。
そして今年のローマでもやはり準決勝で対戦し、そこでもフルセットしかも最後はタイブレークという熱戦を演じています。
この時はフェデラーが勝ち、決勝でナダルとの更なる大激戦を演じたのは記憶に新しいところです。
フェデラーにとって正念場、大注目の対戦といえます。
●2006/6/6
【雑記:ナダルvsヒューイット、全仏ベスト8】
ナダルvsヒューイット
注目の一戦でしたが、大方の予想通りナダルが勝利しました。
スコアは「6-2 5-7 6-4 6-2」。
苦戦とまではいきませんが一方的でもありませんでした。
内容もよく、見ていて飽きないラリーが展開されました。
負けたとはいえ、このヒューイットなら次のウィンブルドンに期待できそうです。
まあ、そんなこと言われながらも期待を裏切ってきた一面もヒューイットにはあるわけですが。
両者共にショットコントロールが良く、フットワークもあるので質の高いラリーが続きました。
再戦を期待させる、実に見ごたえのある対戦カードだと感じました。
今後ヒューイットが復調してくれれば、もっと多くの対戦が実現することになるでしょう。
しかし、平日深夜の放送は困りますね。
ナダルもヒューイットも戦ってましたが、こちらも眠気と戦ってました。
このままナダルが優勝するとクレーでの通算勝利は100勝に達し、
クレー勝率は実に89%を超えます。脅威の数字です。
クレー連勝も現在57、優勝すれば60になります。
コート別の連勝記録ではレンドルのカーペット66が最高ですが、その更新も見えてくるわけです。
さて、これでベスト8が出揃いました。
フェデラーvsアンチッチ
ナルバンディアンvsダビデンコ
リュビチッチvsベネトー
ナダルvsジョコビッチ
このうちノーシードはベネトーとジョコビッチです。
ベネトーは地元フランス最後の生き残り。
ジョコビッチはゴンザレス、ハース、モンフィスとシード選手を次々と破ってきている選手です。
またこの時点で、第1〜第4シードまで全てが残っているというのは珍しいことです。
順当にフェデラーとナダルが決勝に進出すると第1、第2シードも顔合わせということになりますが
これは1984年のマッケンローvsレンドル以来実に22年ぶりということになります。
●2006/6/5 その2
【雑記:全仏3、4回戦】
さて、全仏は3回戦、4回戦が次々と行われています。
まず4回戦ではフェデラーがベルディフを破ってベスト8進出を決めました。
ベルディフはアテネ五輪でフェデラーを倒した選手というのが枕詞のようになってますが
もはや今のフェデラーにそのような過去の事例は通用しません。
「6-3 6-2 6-3」あっという間の完勝でした。
これでフェデラーはグランドスラム25連勝。2位タイとなりました。
次の対戦相手はクロアチアのアンチッチ。今では珍しいネットプレーヤーです。
少数派のプレースタイルなだけにフェデラーも今までと違う対応を強いられることになります。
アンチッチはロブレドとのフルセットの激戦を勝ち上がりました。
ロブレドはハンブルグの大会で優勝していただけに全仏でもダークホースと考えられていた選手です。
第3シードナルバンディアンも順調に勝ち上がり次にダビデンコと対戦します。これも面白い対戦です。
ダビデンコは2回戦でモヤ、3回戦でガウディオという2人の優勝経験者を倒しました。
ここには他にフェレーロもいて、かなり厳しいドローでした。
次はナルバンディアンなわけですからダビデンコも大変です。
他に、3回戦ではブレークとモンフィスという注目の対戦があり、フルセットの末モンフィスが勝利しました。
共に身体能力を高く評価されている選手ですが、あえて言えばパワー対スピードとなるでしょうか。
さすがにクレーコートではパワーよりもスピードが有利だったようです。
●2006/6/5
【雑記:グランドスラム連勝記録】
最近男子テニス界は記録ずくめなので、次から次へといろんな記録にぶち当たります。
現在フェデラーが挑んでいる記録の一つがグランドスラム連勝記録です。
全豪終了時点で21連勝でした。現在全仏で4回戦まで勝ち進んでいるので24連勝中ということになります。
オープン化後の最高記録はロッド・レーバーの29連勝です。
そして2位タイがコナーズとサンプラスの25連勝。
フェデラーは2位タイまであと1つとなっています。
ただしコナーズの記録は不出場の全仏を挟んでのものなので完全な連勝記録というわけではありません。
フェデラーがもし今回の全仏で優勝すれば、最多記録にあと一つと迫る28連勝が達成されることになります。
因みにオープン化前の記録も含めるとなると正確な数字は分かりませんが
完全な連勝記録ならば1937年-38年のドン・バッジになるのではないでしょうか。
そしてコナーズのような不出場の大会を挟んでの記録なら1920年代のビル・チルデンになるでしょう。
もっと昔ならばシアーズ、レンショー、ドハーティあたりが続けて勝っているようですが
当時はドロー数も少なかったはずなので、記録にはなっていないのではないかと思われます。
●2006/6/4
【雑記:全仏3回戦その2】
昨日はナダルvsマチューを観戦しました。いい試合でした。
マチューは地元フランスの選手なので応援をほとんど味方に付けてました。
怪我もあって苦労してきた選手なのでその部分も応援に入ってるのかもしれません。
スコアは「5-7 6-4 6-4 6-4」。ナダルが勝利しましたが4時間を越す大激戦となりました。
立ち上がりからグロージャンを思わせるマチューの鋭いカウンターショットが冴え、
あのナダルが随分苦労を強いられました。
クレーではこれほど強いナダルですが、決して全能力が他を圧倒しているわけではありません。
もちろんショットもフットワークも最高レベルですが、同じくらい強烈で同じくらい速い選手もいます。
ここまで勝てている最大の要因は勝負強さと安定感にあるといっていいでしょう。
このような苦労した試合であっても最後まで集中を切らさずにショットが乱れなかったのが凄いです。
ただ、他の選手と違うと思わせる部分もやっぱりあります。
私はナダル最高の武器は守備力ではないかと思います。
歴史上、守備力の優れた選手は何人もいます。ボルグやチャンがその代表となるでしょう。
彼らのプレーは、どんなに振られても追いつきざまにボールを返し、
絶妙のコントロールでそれを相手コートに入れてしまうというものです。
ナダルも同じようにそれを披露することができます。しかし、球の威力が違います。もう全然違うのです。
追いつきざまのショットなのに並の選手の強打に匹敵する威力があるのです。
これは相手選手にしてはたまったものではありません。
ナダルをはじめて見たのは一昨年でした。
その時は期待の選手といわれながらも小柄だし随分サーブの遅い選手だなと感じました。
しかし今のナダル、凄い筋肉を持ってます。ウェアがノースリーブなのでなおさら目立ちます。
サーブも最速で200km/hを超えてきます。現在の水準でいえば200km/hは決して速い部類ではないですが
武器としては充分なものだといえるでしょう。
次はいよいよヒューイットとの対戦です。
●2006/6/3
【雑記:全仏3回戦その1】
フェレーロvsガウディオを観戦しました。
元チャンピオン同士という注目の対戦でしたが期待通りの熱戦になりました。
スコアは「7-5 7-5 7-6」でガウディオの勝ち。ストレートでしたが内容の濃い試合でした。
試合展開は予想通りでフェレーロが打ってガウディオが粘る。
時にガウディオのカウンターが炸裂するという運びとなりました。
しかしやはり現時点ではガウディオに一日の長があったようです。
ストロークスピードはフェレーロでしたが、総合的なショットバリエーションでガウディオが上回りました。
今フェレーロが抱える一番の問題は進化が見られてないことではないでしょうか。
最初にフェレーロを見たとき、そのフォアの鋭さに目を奪われました。こんなショットを打つ選手がいるのかと。
今もって最高といえる鋭いフォアは、しかしコントロールとショットの多彩さに欠けていました。
その欠点は数年経った今でも変わっていません。勢いだけで上り詰めていたときはそれでも良かったのですが、
長期間にわたって活躍するにはまだ完全とはいえない状態だと思えるのです。
威力充分のはずなのに、最強のショットを持つ選手として第一にフェレーロの名前が挙がってこないのはそこなのかもしれません。
一方勝ったガウディオは、去年ナダルに次いで2番目にクレーで勝利を挙げた選手です。
一昨年の優勝時には3回戦でフェデラーを破っています。
次はモヤを破ったダビデンコとの対戦になります。これまた注目の対戦です。
●2006/6/2
【雑記:全仏2回戦その2】
バグダティスが敗退しました。
全豪の決勝進出で一躍スターダムにのし上がったバグダティスですが、
その後順調に勝ちを重ねるとはいかないようです。
ショットの質を考えてもクレー向きではないのでここでの敗退も止むを得ないかもしれません。
個人的にファンであるグロージャンも敗退してしまいました。
今大会は期待できる地元フランス選手が多くグロージャンはその筆頭格だったのですが、残念です。
ただ、グロージャンはクレーよりもグラスのほうが強い選手なので
次のウィンブルドンに期待することにしたいと思います。
さて、今テニス界で期待が寄せられている注目のカードがあります。ナダルとブレークの対戦です。
共にまだ2回戦を勝ち上がってはいないですが、順当にいけば準々決勝で対戦することになります。
最近のブレークの好調ぶりと過去2度の対戦でいずれもブレークが勝っているという点が
期待を膨らませている部分でしょう。
最初の対戦は去年の全米4回戦。2度目は今年3月のインディアン・ウェルズでした。
ただし、いずれもハードコートです。
●2006/6/1
【雑記:全仏2回戦】
全仏オープン
では現在2回戦が行われています。
3回戦からはシード選手同士の対戦も行われるようになります。
今年は早くもガウディオvsフェレーロという元チャンピオン同士の対戦が実現することになりました。
2人ともナダルの図抜けた成績のおかげで優勝候補とはされてないですが注目の一戦には変わりありません。
またダビデンコvsモヤという試合もありこれも注目です。
その他ではヒューイットとナダルが近い山にいます。
順調に勝ち上がれば4回戦で対戦することになります。
ナダルはともかくヒューイットは無事勝ちあがれるでしょうか。
初戦で消えた選手もいます。
ロディックは怪我による棄権で初戦敗退となりました。今年に入ってからの絶不調が気になります。
ノーシードの参戦となったサフィンは第9シードのフェルナンド・ゴンザレスと対戦して敗退しました。
ミスショットの数はゴンザレスの倍以上という、こちらも本調子には程遠内容でした。
●2006/5/28
【雑記:全仏開幕!!】
優勝候補の筆頭はもちろんナダルです。
ナダルは現在ビラスと並ぶクレー53連勝の真っ最中です。
1回戦負けということも考えにくいので54連勝の新記録も確実ではないかと言えます。
ナダルは今回、去年に続く全仏連覇を目指すことになるわけですが
今の勢いを考えれば来年の3連覇さえ期待できるところでしょう。
オープン後、全仏連覇という例はあるのですがそれ以上となるとボルグの4連覇だけしかありません。
第2の優勝候補がフェデラーです。
クレーでのみは最強の王者とはいかないフェデラーが、
なんとしても達成したいのがナダルの打倒と全仏の優勝でしょう。
フェデラーは現在グランドスラム7大会連続で準決勝進出中です。
最多記録はレンドルの10大会連続、2位もレンドルの6大会とレンドルの独壇場だった記録ですが、
今年に入ってフェデラーが割って入ったことになります。今大会でも準決勝に進出すれば8大会連続となります。
この後に控えるのが現在連覇中のウィンブルドンと全米なので1位達成もぐっと近づいてきます。
決勝に進出すれば4大会連になり、1999年-2000年のアガシ以来、
そして優勝すれば1969年レーバー以来の快挙ということになります。
第3の候補とされるのがナルバンディアンです。
ナルバンディアンはどのコートでも戦えるというのが最大の武器で、
グランドスラム全てで準決勝以上に進出している数少ない選手の一人です。
ウィンブルドンでの決勝進出はありますが、そろそろ優勝がほしいところでしょう。
去年のマスターズの活躍も記憶に新しいですがどのコートでも戦える点など
かつてのゲルライティスやシュティッヒを思わせる選手です。
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